内容説明
スラムに育ち、お互いを支えあってきたルゥとウォンビン。二人を分かつ出来事が起こるが、再会を果たす。そして、物語は驚愕の展開へ。もがき奔走した先に彼らが掴んだものとは―運命を受け入れるか、抗うか。
著者等紹介
小野美由紀[オノミユキ]
1985年東京生まれ。慶應義塾大学フランス文学専攻卒。2015年にエッセイ集『傷口から人生。』(幻冬舎)を刊行しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
蒼
26
ルウとウォンビン、仲間であり親友であり恋人だった。スラム街で虐げられ搾取される日々はひたすら苦しいだけだったけど、ルウとウォンビンが互いの生きる幸せを願って精一杯生き抜いた日々。辛くて苦しくて哀しい物語だったけど、ウォンビンの明日が輝いていて欲しいと心から祈る思いでページを閉じた。2021/09/29
冬野
5
BLの文脈で書かれたオリエンタルなブロマンス…というか、ぶっちゃけこれはBLですね。読み手の五感を刺激する情景描写が抜群に美しいしエモくて素晴らしい。一方ストーリーはBL作品にありがちな要素を継ぎはぎにした感じというか、そこかしこから既視感が漂ってくる。骨が印象的なモチーフとして使われているが、それを生かすならこの結末は違うのでは?たとえフィクションであっても人の死をエモのためだけに消費していいのか?と感じてしまった。こういう物語で素直に感動するには自分はひねくれすぎてしまったのだろう。星:3.5/52023/09/13
坂本
3
幸せになりますように、は失礼な気がした。彼らは必死に幸せだっただろうし。ここで何をいうのが1番かなぁ。またいつか出会えますように。2021/11/01
もか
2
ウォンビンって名前から韓流系なのかと思ったら、良い意味で裏切られました。「BANANA FISH」を彷彿とさせる友情と男色と暴力と…。骨がモチーフになってるのも良かった。こういう話、好きだなぁ。が、オーディブルのナレーションが残念だった…2023/03/04
スイ
1
愛だなあ、と思った。いやほんとはそんな一言じゃ括れないような心に残るお話なんだけど。一言で表すなら、そんな感じ。描写がすごく綺麗で豊かで、何度も読み返したくなる。映像化したら見たいけど映像化しなくてもいくつものシーンが頭に焼き付いて読み終わった今も簡単に思い出せるんだからすごい。2021/09/20
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