新訳建礼門院右京大夫集

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新訳建礼門院右京大夫集

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  • サイズ 46判/ページ数 584p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784909832825
  • NDC分類 911.138
  • Cコード C1095

内容説明

右京大夫の記憶の底には、平家一門の男や女たちの人々の「悲しみ」がある。彼らは、自分たち一族を天国から地獄へと突き落とし、滅亡させた歴史に対して、「言葉にならない怒り」を感じている。だが、既に死者であるがゆえに、彼らの悲しみは言葉になれずに、鬱勃とした状態のままで蠢(うごめ)いている。生き永らえて、沁んでいった者たちの悲しみや怒りを抱え続けた右京大夫は、自分の心と、彼らの心を「同機」させた。そのうえで、自分の記憶を言葉にし、かつ、和歌に歌った。

目次

はじめに 『建礼門院右京大夫集』への誘い
1 上巻の世界(標題;序文;「雲の上」の世界に紛れ込んで ほか)
2 下巻の世界(平家一門の都落ち―下巻の始まり;都落ちの直後;梅の花は残った ほか)

著者等紹介

島内景二[シマウチケイジ]
1955年長崎県生。東京大学文学部卒業、東京大学大学院修了。博士(文学)。現在、電気通信大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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