内容説明
安藤野雁を追跡すること50年。遂に待望の「野雁の生涯と全業績」が明かされる。口伝による奇行が語られているが、本書は、文字資料に基づいた確かな野雁の生涯を辿る。地べたを這い廻りながらも畢生の研究、『万葉集新考』上梓の夢を追っていた野の雁。刊行直前まで進んでいたが、上梓に至らず53歳で無冠の生涯を閉じた野雁。
目次
第1部 野雁追跡(桑折―歌との出合い(誕生~二十三歳)
転任―失意への転換(二十三歳~二十七歳)
放浪―江戸・岩淵・中津川(二十八歳~四十八歳頃) ほか)
第2部 歌集『旅路の草の葉』『野雁集』(常葉本)翻刻(安藤野雁『旅路の草の葉』;安藤野雁『野雁集』(常葉本))
第3部 野雁断想(野雁詠断想;安藤野雁発掘遍歴略記―裏話風に)
附録
著者等紹介
遠藤宏[エンドウヒロシ]
1936年東京都に生れる。現在、成蹊大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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