社会派ミステリー・ブーム―日中大衆化社会と(事件の物語)

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社会派ミステリー・ブーム―日中大衆化社会と(事件の物語)

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  • サイズ A5判/ページ数 292p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784909832559
  • NDC分類 910.26
  • Cコード C1095

内容説明

犯罪・非行・スキャンダル―松本清張や水上勉、森村誠一などの社会派ミステリー作品は、日本でブームを起こし、その後中国など海外でも流行。その根底にあるものとは何か。書籍に留まらず、映像化作品や関連する(事件)の報道、同時代の言説など、多角的なアプローチで、ブームの構造的解明をめざす。

目次

序章 (事件)を物語る時代
第1部 戦後日本のメディアと(事件の物語)(『週刊朝日』と松本清張―小説「失踪」の語りから考える;「事件」とメディア・世論―松本清張「遭難」と井上靖『氷壁』の「登山者」表象;「内幕もの」の時代と『日本の黒い霧』;「悪女」の作られ方―松本清張の小説と映像の交錯)
第2部 冷戦期の日中における社会派ミステリーの流通(新中国の「内部発行」と社会派ミステリー―『日本の黒い霧』と『日本的黒霧』;「軍国主義批判」の中の日本文学―三島由紀夫『憂国』と松本清張『日本改造法案―北一輝の死』の翻訳と受容;「事件」と戦争の記憶―〓友梅『さよなら瀬戸内海』と森村誠一「七三一部隊」シリーズ;名探偵の「死」とその後―日本の社会派推理小説と中国の法制文学;ナショナルな表象とトランス・ナショナルな記憶―西條八十「ぼくの帽子」と映画『人間の証明』;松本清張と連環画の遭遇―イメージの増殖と変容)

著者等紹介

尹〓汐[インシセキ]
1987年、中国四川省生まれ。北京師範大学日本語学部卒業、名古屋大学大学院文学研究科人文学専攻博士前期・後期課程修了。博士(文学)。椙山女学園大学、名古屋大学、愛知淑徳大学、名城大学等非常勤講師、大阪大学大学院文学研究科助教を経て、椙山女学園大学国際コミュニケーション学部講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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パトラッシュ

114
社会的な事件や問題に起因する犯罪を描くのが社会派ミステリーなら、松本清張と他の作家の目の付け所の違いはどこなのか。同じ山岳事故の真相追及でも井上靖『氷壁』はアルピニズムが主題だが、清張の『遭難』は登山者の殺人となる。占領時代の実録でも支配者GHQ視線のジョン・ガンサーに対し、市民目線で当時の事件を検証する。清張の方法論は森村誠一に継承され、過去の秘密が現代に甦る『人間の証明』や『悪魔の飽食』を生み、翻訳や映画化を通じ日中共通の大衆的記憶になったとする。日本文化の海外への影響について有力な補助線となる論考。2023/05/10

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