内容説明
そもそも、文とは何か。主語・述語とは何か。文成立のために主語・述語は不可欠なのか。―文法論における根源的問題に迫る。研究史を繙きつつ、“文は主語・述語に「承認」「疑問」「希求」のいずれかが加わることによって成立する”という独自の見解を打ち立てる!先行研究にしっかりと寄り添い正確に紹介する、文法論入門にも格好の書。
目次
第1章 主語なし述定文の存否
第2章 山田文法の「統覚作用」概念と文の成立
第3章 承認、疑問、希求―文を文たらしめるもの
第4章 文的意味としての「承認」の二種
第5章 文・主語・述語をめぐる尾上説
第6章 主語・題目語をめぐる三上説
第7章 仁田モダリティ論の変遷
第8章 文成立論の学史
第9章 本書の学史的位置
著者等紹介
竹林一志[タケバヤシカズシ]
1972年、茨城県生まれ(1歳半より東京都港区で育つ)。2001年、学習院大学大学院(人文科学研究科日本語日本文学専攻)博士後期課程単位取得満期退学。2003年、学習院大学より博士(日本語日本文学)の学位取得。2005年、日本大学商学部に専任講師として着任。現在、日本大学商学部教授(おもに、留学生対象の「日本語」科目を担当)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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