内容説明
「あらゆるところに同時にいる。それが知覚の本質だ」―。生態心理学の創始者、ジェームズ・ギブソンがたどり着いた究極の思考を、面・光・遮蔽・肌理がつくりあげる「自然の幾何学」として読みとく。誰も踏み込めなかったアフォーダンスの核心。
目次
1 タイムレス―知覚には時間がない(情報は光の中にある;あらゆるところに同時にいる―ジェームズ・ギブソンの視覚論)
2 アウェアネス―意識と想起の自然(意識の横にある無意識―マイクロスリップ;誕生し、消え去り、復活する―想起の「自然」についての覚書;すべてを使う―ミルトン・エリクソンと方法なき方法×森俊夫)
3 ブラインドネス―視覚障害(遮蔽をこえる;フレデリック・ワイズマンの視覚―『視覚障害』の意識;ノイズに意味が埋まっている―盲人の生活聴力×伊藤精英)
4 エンボディメント―環境にとけゆく身体(ダーウィンの方法―行為を個物にわける;光にふれる―ジェームズ・タレルとのふたつの対話;大切な皮膚と手―大野一雄のために)
5 とてもあたりまえのこと(わたしは地面から離れている;『自動巻時計の一日』を読む―田中小実昌のために)
著者等紹介
佐々木正人[ササキマサト]
1952年、北海道生まれ。生態心理学者。筑波大学大学院博士課程修(教育学博士)。早稲田大学人間科学部助教授、東京大学大学院情報学環・教育学研究科教授を経て、多摩美術大学美術学部統合デザイン学科教授、東京大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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