ゆっくり十まで

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  • サイズ B6判/ページ数 255p/高さ 17cm
  • 商品コード 9784909689115
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

かわいくて、切なくて、ちょっと不思議な15の物語。

前世が雪女だった女の子、寂しい王妃様から、車、消火器まで、
個性豊かな主人公たちの「だいすき」が詰まった一冊。

「とにかく、誰かが何かを好き、という感じで、
統一されたショートショート集になったと思います。
ただ、まあ。“好き"という視点で言えば、
“ボーイ・ミーツ・ガール"が、あんまりないんだけれどね。
“誰か"が“何か"を“好き"っていうショートショート集で、
消火器だの猫だの熱帯魚だのが視点人物になってるって……。〈中略〉
(みんな、ちょっと、変。うん。
?偏愛?じゃなくて、?変愛?になっている気もする……。)
けど、書いている私は、とっても楽しかったです。
こういうお話、また書きたいです。」(あとがきより)

新井素子[アライモトコ]
著・文・その他

内容説明

前世が雪女だった女の子、寂しい王妃様から、車、消火器まで、個性豊かな主人公たちの「だいすき」が詰まった一冊。かわいくて、切なくて、ちょっと不思議な15の物語。

著者等紹介

新井素子[アライモトコ]
1960年東京都生まれ。立教大学ドイツ文学科卒業。77年、高校在学中に「あたしの中の…」が第1回奇想天外SF新人賞佳作に入選し、デビュー。少女作家として注目を集める。「あたし」という女性一人称を用い、口語体で語る独特の文体で、以後多くのSFの傑作を世に送り出している。81年「グリーン・レクイエム」で第12回星雲賞、82年「ネプチューン」で第13回星雲賞受賞。99年『チグリスとユーフラテス』で第20回日本SF大賞をそれぞれ受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ダミアン4号

75
新井素子さんの物語との出会いはラジオドラマになった“二分割幽霊綺譚”が最初…今も本棚の隅っこに鎮座するこの本…背表紙も随分と褪せちゃったなぁ…あれからもう35~6年?うわぁ…おぎゃぁ!って生まれた子がバリバリの中年になっちゃう年月だよ!そうやって考えるとちょっと凄い(笑)…時代が変わっても“素子節”は健在!“とんでも~”な設定の物語の中に“ほんわか”する雰囲気が漂う…ご自身がファン!と公言する星新一さんがお得意としたショートショートを“偏愛”というテーマで…本編は勿論“あとがき”まで楽しい物語でした(笑)2019/03/13

野のこ

67
ショートショート。装丁がキュート♡ 読んで思ったのは、新井素子さんが楽しんで書いているっていうのが伝わってきたってこと。人以外にも竹だったり消火器だったりちょっと変わった主人公もいたけど、みんな誰かを一途に想ってる。切ないお話や不思議なお話もありましたが、乙女で時には男気があって。ほんわかしてて 優しくて癒されました。心に沁みわたるー。どれも良かったけど特に「謎の男」「保護者」が好き。 2018/12/09

アクビちゃん

56
【図書館】お久しぶりの新井素子さん。2017年から2018年まで、キノブックスのウエブマガジン「キノノキ」で偏愛をテーマにしたショートショートです。あとがきで著者が言う通り、偏愛ではなく恋愛がテーマになってたりしますが、そんな事は知らないので楽しめます。「ここは氷の国」ユーモアと愛があって好き♪ 若い頃、大好きだった新井素子さん。まだまだ健在とはスゴイです👏2018/12/13

ぶんこ

54
新井素子さんで、この表紙。楽しみに読み始めたのですが、いまいち入り込めずにダラダラと最後まで読み切ってしまいました。1章はお墓のコンセントが面白く、夫婦になって初めて知る体感温度の差に笑えてました。2章になってくると全体にほんわかとしていて良いのですが、する〜っと頭の中を通り越し、3章で飼い猫が飼い主のピンチにテレビの画面の中に入り込んで助けを求めるのが面白くて、俄然ページが進みました。しかしショートショートは短すぎて、やっぱり物足りない。2021/04/01

よつば🍀

53
2017年から2018年までキノブックスのウェブマガジン「キノノキ」で連載されていたショートショートを纏めた作品集。第1章「天下無敵の恋する乙女」4編、第2章「神様、どうかお願い」5編、第3章「されど、愛しい人間くん」6編の全15編が収録されています。どのお話にも『大好き』が詰まっていて可愛らしい。温泉好きな彼と前世が雪女で長時間湯船に入れない彼女との不思議なお話があったり、亡くなったお祖母ちゃんの初恋話にシンミリしたり、猫の立場から飼い主を眺めた話にクスリと笑ったり優しくて温かい物語の数々にほっこり。 2018/10/28

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