内容説明
夢の不思議を物語の中に見出し、翻訳論などの多様な視点から解き明かして魅力的な論を展開する。「夢」を追い続け、「夢」に取り組み歩んできた著者の集大成の書である。
目次
『源氏物語』の夢から何がわかるのか
第1部 明石一族における夢の役割(1)―子出生の夢・夢実現の共同体意識の織りなす力学
第2部 明石一族における夢の役割(2)―明石一族の夢を別角度から捉える
第3部 周辺人物に関わる夢―物語を紡ぎ出す仕組み
第4部 翻訳文学がもたらす新たな「夢」解釈―中国語訳を例として
物語の夢からわかること
著者等紹介
笹生美貴子[サソウミキコ]
1980年千葉県生まれ。2009年日本大学大学院文学研究科日本文学専攻博士後期課程修了博士(文学)。現在、大東文化大学東洋研究所兼任研究員・共立女子大学・恵泉女学園大学・大東文化大学・日本大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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