内容説明
山奥博物館で働く仲間たちは今日もお仕事に奮闘中!SNSで連載中。学芸員ならではの悲喜こもごもを描くほのぼの四コマ。学芸員の仕事がわかるコラム収録!書き下ろし、学芸員の就活日記。
目次
1 学芸員という生き物
2 展示をつくる!
3 あつめる、しらべる、整理する
4 まもって、のこす
5 伝える、一緒に考える
6 ウィズ・マスク
外伝 学芸員の就活日記
著者等紹介
滝登くらげ[タキノボリクラゲ]
いろいろな規模の、いろいろな種類の博物館を渡り歩いて、今はとある博物館に落ち着いています。ペンネームは、山口県の秋芳洞にある鍾乳石の名所「くらげの滝のぼり」から(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Roko
35
この本で、学芸員の方たちが具体的にどういうお仕事をしているのかがとてもよくわかるのですが、わかればわかるほど、こういう大事な仕事をされているのに、待遇が悪すぎると思えてならないのです。海外と比較して人数が少ないということもあって、ひとりで何役もこなさなければならないというところもあるし、展覧会直前などは泊まり込みで作業をしたりされています。それに、非正規雇用の方も多いというし、このお仕事が好きだからということに博物館や美術館が甘えすぎであるような気がします。2023/08/04
くさてる
25
動物に模したキャラで学芸員の生活をリアルに描く4コマエッセイコミックで、面白かった。可愛い可愛いしていない、どこかぎこちない描線が、内容によく合ってる。コラムの内容も分かりやすく、なるほどなーと思いました。良かったです。2023/05/07
ぽけっとももんが
10
これは楽しい。博物館にお勤めの学芸員さんたちの様子をそっと垣間見る。「ミュージアムの女」と同じ雰囲気だなと思ったらあとがきでちゃんと影響を受けたとありました。とにかく愛が溢れてますよ。わたしはがさつだからぶつけたり落としたりしそうだ。ガラス越しに眺めるだけにしよう。美術館や博物館、わたしは大好きなのだけれども、行ったことがないひとは多い。行ったというと「すごいね」とか言われてしまう不思議。もっと気軽に行けばいいのに。そして入場料収入が上がればいいんだ。2024/01/21
hitotak
10
わりと大きな規模の公立博物館で働く学芸員たちの日常を、動物擬人化四コマ漫画で面白楽しく描いている。学芸員あるあるや一般人は知らないうんちくが語られる(文化財を触る時は白手袋ではなく乾いた素手で、とか)。学芸員になりたい人も多いと思うが、正規雇用で職に就くのはやはり狭き門らしく、就職するまでの苦労も描かれる。非常職で働く人も多いようで、やりがい搾取などという言葉も浮かんでしまった。子どもからのよくある質問、「これ何円するの?」は、大人も内心聞きたいよね…と思った。2023/09/03
まり
9
図書館本。知らないことばかりで、すごく面白かった。博物館で働くならではのことが多いし働く人達の気持ちも、また一味違う。大切にするものがまずは美術品…しかも大切にするレベルが考えていた以上で凄かった。学芸員は、やっぱり狭き門なんだなぁ〜としみじみ…。2023/09/07