内容説明
江戸の「開かれたテキスト」が普遍へと通じる可能性と「国文学」なる学の問題について考える。
目次
江戸のテキストを読むということ
第1部 秋成を読む(「白峯」に見る「和」―「隔生即忘」を強いる西行;連帯する「孤独」―「菊花の約」の「友」 ほか)
第2部 西鶴を読む(決定不可能性としての「不思義」―『西鶴諸国はなし』巻一の二「見せぬところは女大工」考;境界上の独身者―『西鶴諸国はなし』巻四の七「鯉のちらし紋」考 ほか)
第3部 源内を読む(宙吊りの地獄―『根南志具佐』の世界;都市神話としての可能性―『根南志具佐』の「根」についての考察 ほか)
第4部 「国文学」の批判的考察(批判の学としての「国文学」;「無常」と「美」の日本的連関についての批判的考察―『方丈記』と『徒然草』、『雨月物語』「浅茅が宿」を通じて)
著者等紹介
空井伸一[ウツイシンイチ]
1965年、群馬県生まれ。1988年、東北大学文学部国文学専攻卒業。1993年、東北大学大学院文学研究科博士後期課程(国文学専攻)満期退学。2018年、博士(文学)東北大学。現在、愛知大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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