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内容説明
人文学に必要なこれからの情報基盤の作り方とは。複数の手段を用いて、新たな歴史像に迫るために。情報を共有して、課題を解決するプラットフォームを構築するために。情報を可視化して、社会の深層にコミットしていくために。歴史情報学で出来ることを、知るところからはじめよう!
目次
1 人文情報学と歴史学
2 歴史データをつなぐこと―目録データ
3 歴史データをつなぐこと―画像データ
4 歴史データをひらくこと―オープンデータ
5 歴史データをひらくこと―クラウドの可能性
6 歴史データはどのように使うのか―災害時の歴史文化資料と情報
7 歴史データはどのように使うのか―博物館展示とデジタルデータ
8 歴史データのさまざまな応用―Text Encoding Initiativeの現在
9 デジタルアーカイブの現在とデータ持続性
10 歴史情報学の未来
著者等紹介
後藤真[ゴトウマコト]
国立歴史民俗博物館准教授。専門分野は人文情報学、総合資料学
橋本雄太[ハシモトユウタ]
国立歴史民俗博物館助教。専門分野はデジタル人文学、近代西洋科学史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
キリル
5
歴史情報学の現在の概要と取組や扱われている技術についてまとめてあります。歴史データのオープン化と可視化が大きなテーマなどだと思いました。分散コレクションの仮想統合というのは興味深いと思いました。オープンデータ化は使う側からすればメリットしかありませんが、提供する側は相応の負担をしているのだということは気に留めておきたいです。イタリアはローマ帝国などの遺産があるだけにさすがの管理体制だと思いました。デジタルアーカイブ推進サイトがアーカイブされずに自動車保険サイトになっているのは笑いました。2019/10/06
井汲
0
歴史にまつわる情報学の動向が掴める。素人ながら思いつくような古文書のOCRや3Dプリンタでの複製などの具体的活用事例はもちろん,画像データを利用しやすくするための国際規格や文字史料の単なるデジタルテキスト化に留まらないテキストエンコーディングなどまったく未知の内容もあり,とても勉強になった。紙面がすべてPDFで公開されているのもオープンデータの潮流を体現していて良い。情報学用語は史学畑には見慣れないものが多いかもしれないが大した量ではないので調べもって読まれたし。2021/07/18
のの
0
後藤さんのところがまとまっていてわかりやすい。興味のある技術など個々で参照。チャプターによりページの量は違う。2019/05/13