日本史史料研究会ブックス<br> 新 神風と悪党の世紀―神国日本の舞台裏

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日本史史料研究会ブックス
新 神風と悪党の世紀―神国日本の舞台裏

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  • サイズ B40判/ページ数 256p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784909658074
  • Cコード C0221

出版社内容情報

それにしても、祈?という現実的な効果のまったく期待できない政策がこれほどまでに重んじられ、大風が吹いたのも神の加護のおかげだと考えられるようになったのは、なぜなのだろう。

異国襲来と天変地異で、神威高揚はなぜ起こったのか。

民衆から中世の風景を再現して動乱の政治史を描き、神の国の勃興する時代の空気を切り取った、名著の大幅増補改訂新版。



【それにしても、祈?という現実的な効果のまったく期待できない政策がこれほどまでに重んじられ、大風が吹いたのも神の加護のおかげだと考えられるようになったのは、なぜなのだろう。「我が朝は神国なり」と言って伊勢神宮への奉幣(宝物の献上)にこだわる朝廷、神領興行法という不可解な法令を出して武士たちの所領を奪い伊勢神宮に与えた幕府─このような神威しん いの高揚はどうして起こったのか。】…第一章より

本書の主な登場人物の生没年比較

第一章 異国の襲来

 彗星

 正安の蒙古襲来

 十四世紀のキーワード



第二章 神国の誕生

 中世の神風

 神国日本の民衆運動

《コラム》時空散歩・歩いてみれば1 神崎荘東妙寺と異国降伏祈?



第三章 悪党の烙印

 敬神の世と悪党

 殺生禁断と悪党



《コラム》時空散歩・歩いてみれば2 菅大臣社と菅原道真行列



第四章 徳政と伊勢神道

 神領興行法

 伊勢神宮の復権



第五章 荘園社会の危機

 宇佐八幡宮の「再建」

 社家改革としての徳政

 正和の神領興行法



第六章 後醍醐天皇の専制

 建武政権の徳政

 地域権力の自立と建武政権



《コラム》時空散歩・歩いてみれば3 改革派たちの宇佐八幡宮



終 章 神国日本の行方

 転換期の日本社会

 「天に二日なきがごとく」



増補章 神国紀州の誕生─紀州御合戦物語

〔旧版〕あとがき─南北朝時代研究の復権

〔新版〕あとがき─二十二年目の告白

主な参考文献

十三~十四世紀の年表─本書で取り上げた事件を中心に

海津 一朗[カイヅ イチロウ]
著・文・その他

内容説明

異国襲来と天変地異で、神威高揚はなぜ起こったのか?民衆から中世の風景を再現して動乱の政治史を描き、神の国の勃興する時代の空気を切り取った、名著の大幅増補改訂新版。

目次

第1章 異国の襲来
第2章 神国の誕生
第3章 悪党の烙印
第4章 徳政と伊勢神道
第5章 荘園社会の危機
第6章 後醍醐天皇の専制
終章 神国日本の行方
増補章 神国紀州の誕生―紀州御合戦物語

著者等紹介

海津一朗[カイズイチロウ]
1959年、東京生まれ。東京学芸大学卒業、同大学院修士課程を経て、東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程で単位取得。専攻は日本中世史。現在、和歌山大学教育学部教授(2013~16年 観光学研究科博士課程兼任)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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MUNEKAZ

15
旧版は1995年の出版。元寇での異国調伏祈祷で高揚した「神国思想」を背景に、幕府の徳政を得た寺社勢力内の改革派が所領復活の実力行使を起こす。そして、それにより土地から追い出された人々は「悪党」というレッテルを貼られ、反抗勢力になっていく。鎌倉時代末期の混沌とした情勢を、キレの良い文章で描写する。また、このカオスの中で改革派と悪党を糾合できたところに、後醍醐帝の「倒幕」が成功した要因を見出している。著者は現在、和歌山大学観光学研究科の所属らしいが、増補した章で高野山の蛮行もしっかりと描き出している。2021/10/25

六点

6
新であるからには、当然旧があり、1995年に刊行されている。当然ぬこ田はそれを読んでいたのだが、大幅に増補改訂され、より読みやすくなった。神風の後、神だの仏だのが其処らを彷徨いていた時代、神頼みした後に日本社会が自発的に起こした社会の、お礼参りによる社会の大変動をビビッドに描かれている。しかし、神仏興行は武士や本所に圧迫される寺社勢力にすれば逆転の機会だったのでは?と、あの頃の愚かな若者は愚かなまま年を取り斯様な感想を抱いた。しかしいつ日本は憲法が停止されたのかと、要らん感想も持つくらい世故長けてしまった2019/10/05

眉毛ごもら

4
元寇による祈祷で権威を上げ恩賞を得た寺社の所領復活やらアレヤコレヤで割食った人で反抗したのが悪党と呼ばれたんやというお話。所領復活のやり口が地上げ屋なんて目じゃないレベル。昔は寺社の土地だったから正当な取引で手に入れた土地もボッシュートな!根拠は言い伝え!(あやふや)というえげつなさ。権威は強いのだ。寺社内部での権力闘争もエグいエグい。暴れすぎて最終的に権威が地に落ちるところなんか諸行無常である。2019/06/25

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