内容説明
南北朝・元明交代期という日中動乱の時代の狭間に、琉球王国はどのようにして立ち上がったのか。また、その建国史は後の王国にどのような痕跡を残したのか。確実な史料のない、謎に包まれた王国成立の過程に光をあて、琉球史に新たな展望をひらく。
目次
第1章 グスク時代以前
第2章 城久遺跡群の衝撃とグスク時代の幕開け
第3章 交易ネットワークの形成と変容―交易社会への躍動
第4章 大型グスクの造営過程
第5章 交易者たちの国家形成―倭寇の時代
第6章 「三山」の関係と性格
第7章 三山の統一と思紹、尚巴志の出自
第8章 十五~十六世紀の日琉関係
補論 史料としての『おもろさうし』
著者等紹介
吉成直樹[ヨシナリナオキ]
1955年生。秋田市出身。元法政大学教授。理学博士(東京大学)。地理学、民俗学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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