煉獄と地獄―ヨーロッパ中世文学と一般信徒の死生観

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  • サイズ 46判/ページ数 294p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784906791743
  • NDC分類 902.04
  • Cコード C0014

内容説明

聖職者・知識階級ではなく、中世ヨーロッパの一般大衆は、死と死後の世界をどのようにイメージしていたのだろうか。一三世紀から一六世紀にかけて、煉獄の誕生をみた中世は、死後世界をめぐってさまざまな表象と物語を生み、それはペストの惨劇をくぐってさらに多様化する。現世蔑視、魂と肉体の対話、往生術、死後世界探訪譚、死の舞踏という死の文学のモチーフにおいて煉獄が果たした役割とはなんだったのか。自国語による説教、教化文学、壁画、ステンドグラス、時祷書、装飾写本などを図像とともに広く渉猟し、人々の心性に浸透してその死生観の根となった要素を掘り起こす。

目次

序章 死を生きるヨーロッパ中世
第1章 死と向きあう―現世蔑視と現世無常
第2章 死を飼いならす―煉獄の役割と死後の保険
第3章 死と対面する―いまわの際のドラマ
第4章 死後を生きる―死後世界の探訪と表象
終章 死の変容―薄く引き延ばされた死

著者等紹介

松田隆美[マツダタカミ]
1958年生まれ。専攻、イングランドを中心としたヨーロッパ中世文学。一般大衆の心性に浸透した世界観・死生観を中世写本のテクストと挿絵の両面から探求。慶應義塾大学文学研究科博士課程修了、ヨーク大学大学院博士課程修了。現在、慶應義塾大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ヨシツネ

1
イギリスの諺を随所にちりばめながら煉獄について説明している。一般的な内容が中心で特に目新しさは感じなかった2017/12/17

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