内容説明
『地図の中の札幌』『北海道 地図の中の鉄路』に続く三部作が遂に完結!卒寿の著者、渾身の書き下ろし。レールの残照、廃墟の風景。
目次
1 オホーツク海斜面(天北線;興浜北線;興浜南線 ほか)
2 太平洋斜面と根室海峡斜面(標津線;白糠線;旧池北線(北海道ちほく高原鉄道ふるさと銀河線) ほか)
3 日本海斜面と津軽海峡斜面(羽幌線;深名線;美幸線 ほか)
著者等紹介
堀淳一[ホリジュンイチ]
1926年、京都府に生まれ、1935年、札幌に移住。北海道大学理学部卒業後、同大学低温科学研究所助手等を経て、物性物理学・統計力学・数理物理学を専攻。理学博士。1980年まで同大学理学部教授として主に物理の研究・教育に従事。同年、人生二毛作に向けて大学を退職し、エッセイストに転向。1960年代より地形図を手に全国の旧道、廃線跡、産業遺産などを歩く旅をスタート。地図と旅の愛好者の集まり「コンターサークルS」を主宰。現在も各地を精力的に歩き続ける。1972年、『地図のたのしみ』(河出書房新社)で日本エッセイスト・クラブ賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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moonanddai
7
私が北海道に「上陸」したころ、まだ、これらの路線のあらかたは「あった」のでした…。乗ったことのある路線もあり、乗らずにそばを車で通った路線もあり、すでに廃線になった後のに見に行った路線もあり、です。確かに廃線後の風景というのは寂しい。ただあったものが無くなったというのではなく、無くなったものに吸い込まれるように風景自体が無くなった。私にとっての強烈な思い出は、かつて石炭を運んでいた線路から見える、崩れ落ちそうな「炭住」…。こういったものが線路とともに無くなって行きました。2018/03/11
yujiru2001
5
名著だが、後半の尻すぼみ感は否めない。2022/01/27
Teo
1
資料として購入。地図から見たものなので写真は無い。高い本なのでそこは理解して買うべき。2018/03/13