内容説明
いま乗車できる全線をのべ200枚の地形図で走破!地図エッセイの名手がその歴史と車窓風景を綴る、“各駅停車・地図の旅”
目次
富良野線
函館本線
根室本線
留萌本線
千歳線
室蘭本線
宗谷本線
釧網本線
石北本線
札沼線
日高本線
江差線
石勝線
海峡線
著者等紹介
堀淳一[ホリジュンイチ]
1926年、京都府に生まれ、1935年、札幌に移住。北海道大学理学部卒業後、同大学低温科学研究所助手等を経て、物性物理学・統計力学・数理物理学を専攻。理学博士。1980年まで同大学理学部教授として主に物理の研究・教育に従事。同年、人生二毛作に向けて大学を退職し、エッセイストに転向。1972年、『地図のたのしみ』(河出書房新社)で日本エッセイスト・クラブ賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yujiru2001
5
名著。北海道の鉄道ファンなら必読。2022/01/29
とりもり
2
「地図の中の札幌」に続き読了。相変わらず、豊富な地図による解説は非常に興味深い。一方、内容的にはやや路線の付け替えに偏っている感がないとは言えず、廃線跡の本との差別化がやや微妙。それでも、細かい地形の差異を地図から読み解き、そこに線路を引いた理由を推察する文章は読み応えあり。「札幌」は既に新刊では入手できなくなっており、「鉄路」も品薄。ともに増刷予定がなさそうで、幻の名著となりそうなのが気掛かり。★★★★★2016/01/05
epitaph3
2
2015年170冊目。6000円超えの大著。でも、この本を書くには6000円では済まないでしょう。地図ですよ。現代と昔と比べたり、文章と地図がリンクしていたり、マニアックではあります。落部、黒松内、勇払、目名、豊浦…。線路付け替えって、結構知らなかったなあ。さらに歴史。例えば、大正時代に稚内までの線路ができている。ということはその土地を現在も使っているのですよね。なんかロマンあるけれど、耐久性は大丈夫か。2015/04/05
かめかめ
2
これは間違いなく力作だ。時代の異なる地形図・地勢図2000枚を駆使し、鉄路の変遷と車窓の変化を淡々と述べられている。余計なものは何もない。まず炭鉱や鉱山から港へと鉄路は敷かれ、そこへ町ができてきた。鉄路は時代とともに電化や複線となり、トンネル掘削技術の進歩から路線の変更・改良が行われてきた。分水嶺にも詳しい著者だが、礼文華峠付近の特徴的な分水嶺にも触れてほしかったなぁ。2015/01/26
Teo
1
資料として購入。地図から見たものなので写真は無い。分厚いが、一駅一駅の記述はそんなにはない。馴染みの留萌本線が僅かで寂しかった。2018/03/13