内容説明
ドゥルーズ、ラカン、ゲルー、マトゥロンらの諸説を批判的に援用しつつ、独自のまなざしで哲学者たちの言説に取り組んだ著者の考察は、政治、宗教、倫理の根源的な意味を問う読者に、このうえなく新鮮で知的な息吹を与えることだろう。
目次
ものを言う首―序にかえて
第1章 残りの者
第2章 意志・徴そして事後
第3章 スピノザと敬虔の文法
第4章 スピノザの聖書解釈
第5章 われらに似たるもの
第6章 精神の眼は論証そのもの
第7章 デカルトにおける物体の概念
第8章 無数に異なる同じもの
第9章 スピノザの今日、声の彼方へ