デジタルネイチャー生態系を為す汎神化した計算機による侘と寂

個数:

デジタルネイチャー生態系を為す汎神化した計算機による侘と寂

  • 出版社からのお取り寄せとなります。
    入荷までにおよそ1~3週間程度かかります。
    ※商品によっては、品切れ等で入手できない場合がございます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【出荷までの期間】
    ■通常、およそ1~3週間程度

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆上記期間よりも日数がかかる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆品切れ・絶版等により入手できない場合がございます。
    ◆品切れ・絶版等の確認に2週間以上かかる場合がございます。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • 店舗受取サービスはご利用いただけません。

  • サイズ B6判/ページ数 288p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784905325093
  • NDC分類 007.3

出版社内容情報

構想3年。『魔法の世紀』に続く落合陽一2冊目の主著。落合思想の集大成にして、未来へのマニフェストが登場。
いま最も注目の研究者にしてメディアアーティスト、落合陽一の最新作!

十分に発達した計算機群は、自然と見分けがつかない――
デジタルネイチャー、それは落合陽一が提唱する未来像でありマニフェストである。
ポストモダンもシンギュラリティも、この「新しい自然」の一要素にすぎない。否応なく刷新される人間と社会。それは幸福の、経済の、民主政治の再定義をもたらす。新たなるパラダイムはここから始まる……!

我々は、「ゲート」や「つなぎ目」のない世界を生み出し、標準化を多様性で置き換え、個人の幸福や不安といった人間性に由来する強迫観念をテクノロジーによって超越しうる。我々にとって必要なのは、テクノロジーが向かう未来へのビジョンと情熱だ。(あとがきより)

目次
まえがき

第1章 デジタルネイチャーとは何か
――オーディオビジュアルの発明、量子化、デジタル計算機、そして計算機自然、デジタルネイチャーへ

機械と自然が融合する時代が始まる
〈近代〉を乗り越えるための思想
メディアアーティストとしてのエジソン
コミュニケーションツールとしての蓄音機
電流戦争から100年後の直流的デジタル社会
〈近代〉を規定する「エジソン=フォード境界」を乗り越える
近代以前の社会から「脱近代」的自然化を考える
「AI+BI型」と「AI+VC型」に分化する社会
「タイムマネジメント」から「ストレスマネジメント」の時代へ

第2章 人間機械論、ユビキタス、東洋的なもの
――計算機自然と社会

〈人間〉と〈機械〉の統一理論・サイバネティクス
サイバネティクスとインターネット以後の接続
「End to End」という魔術
サイバネティクスとユビキタスを思想的に継承する
計算機自然が〈人間の補集合〉となる
コミュニケーションをAIが補う世界
〈言語〉から〈現象〉へ

コラム 魔術化とフェイクニュース

第3章 オープンソースの倫理と資本主義の精神
――計算機自然と自然化する市場経済

マルクスとウェーバーに還って現代のエコシステムを考える
オープンソースの倫理と資本主義の精神
絶えずリセットされ続ける市場の出現
オープンソースの倫理が変える社会
各分野で生まれるオープンソースの二重構造
全体最適化による自然。個別最適な全体主義
「脱倫理性」がもたらす可能性

コラム 日米戦後デジタルカルチャー史を比較する

第4章 コンピューテーショナル・ダイバーシティ
――デジタルネイチャー下の市民社会像、言語から現象へ

明治期以来の和訳の困難
リアル/バーチャルからマテリアル/バーチャルへ
〈人間‐機械〉の中間領域にあるオルタナティヴ
オルタナティヴはプラットフォーム圏域を突破する
コンピューテーショナル・ダイバーシティ
ダイバーシティにコミュニティや社会の意思決定を最適化する

第5章 未来価値のアービトラージと二極分化する社会
――デジタルネイチャーは境界を消失させる

〈楽園〉の世界と〈奴隷〉の世界の二項対立を乗り越える
第三のてこの原理「アービトラージ」
帝国に対抗する「ラボドリブン」の可能性

コラム デジタルネイチャー時代の学習論

第6章 全体最適化された世界へ
――〈人間〉の殻を脱ぎ捨てるために

計算機自然がもたらす「新しい自然」
コード化によって変わる遺伝的多様性
ロボティクスとVRによって解放される「身体」
解体される「自我」「幸福」「死」の概念
失われた多様性をインターネットが担保する
人間の生物的限界を超えた知性が出現する
大局的変化は魔術化される

終章 思考の立脚点としてのアート、そしてテクノロジー
――未来を予測する最適の方法としての

〈超人〉・〈身体性〉からデジタルネイチャーへ
デジタルネイチャーの始まり
メディアは感覚器的な拡張を志向する
〈物質〉と〈実質〉の境界を突破する
〈生命〉と〈機械〉の新しい関係
不可視のデータ、そして重力からの解放へ
風景と計算機自然

あとがき 汎化と遺伝子と情報

著者紹介
落合陽一
1987生。2015年東京大学学際情報学府博士課程修了(学際情報学府初の短縮終了)、博士(学際情報学)。2015年より筑波大学図書館情報メディア系助教デジタルネイチャー研究室主宰。2015年Pixie Dust Technologies.incを起業しCEOとして勤務。2017年より筑波大学学長補佐、大阪芸術大学客員教授、デジタルハリウッド大学客員教授を兼務。2017年12月「デジタルネイチャー推進戦略研究基盤」を筑波大学内に設立し、筑波大学助教を退職、及び本基盤の代表/准教授として筑波大学に再就任し、現職。JST CREST xDiversity代表。専門はCG、HCI、VR、視・聴・触覚提示法、デジタルファブリケーション、自動運転や身体制御・多様化身体。研究論文は分野の最難関国際会議であるACM SIGGRAPHやACM UIST、CHIなどに採択されている。
著書に『魔法の世紀』『デジタルネイチャー 生態系を為す汎神化した計算機による侘と寂』(どちらもPLANETS)、『日本再興戦略』(幻冬舎)、共著に『10年後の仕事図鑑』(SBクリエイティブ)など。

内容説明

デジタルネイチャー、それは落合陽一が提唱する未来像であり彼のマニフェストだ。ポストモダンもシンギュラリティも、この「新しい自然」の一要素にすぎない。否応なく刷新される人間と社会。それは幸福の、経済の、民主政治の再定義をもたらす。新たなるパラダイムはここから始まる。

目次

第1章 デジタルネイチャーとは何か―オーディオビジュアルの発明、量子化、デジタル計算機、そして計算機自然、デジタルネイチャーへ
第2章 人間機械論、ユビキタス、東洋的なもの―計算機自然と社会
第3章 オープンソースの倫理と資本主義の精神―計算機自然と自然化する市場経済
第4章 コンピューテーショナル・ダイバーシティ―デジタルネイチャー下の市民社会像、言語から現象へ
第5章 未来価値のアービトラージと二極分化する社会―デジタルネイチャーは境界を消失させる
第6章 全体最適化された世界へ―“人間”の殻を脱ぎ捨てるために
終章 思考の立脚点としてのアート、そしてテクノロジー―未来を予測する最適の方法としての

著者等紹介

落合陽一[オチアイヨウイチ]
1987年生。メディアアーティスト。2015年東京大学学際情報学府博士課程修了(学際情報学府初の短縮終了)、博士(学際情報学)。2015年より筑波大学図書館情報メディア系助教デジタルネイチャー研究室主宰。2015年Pixie Dust Technologies.incを起業しCEOとして勤務。2017年より筑波大学学長補佐、大阪芸術大学客員教授、デジタルハリウッド大学客員教授を兼務。同年12月「デジタルネイチャー推進戦略研究基盤」を筑波大学内に設立し、筑波大学助教を退職、及び本基盤の代表/准教授として筑波大学に再就し、現職。JST CREST xDiversity代表。専門はCG、HCI、VR、視・聴・触覚提示法、デジタルファブリケーション、自動運転や身体制御・多様化身体。研究論文は分野の最難関国際会議であるACM SIGGRAPHやACM UIST、CHIなどに採択されている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

けんとまん1007

41
なかなかに理解できない1冊。というのは、1回だけでは、かみくだけないということ。それでも、頷ける視点がいくつもある。人は自然の一部であり、かつ、今の技術の中にも置かれている。その先にあるのは、それらが融合する方向へいくのだろうということ。ただし、それを感覚的であっても、なかなか想像できないのが、今の自分。しかし、侘と寂という言葉がでてくるとは。2019/02/09

小木ハム

30
デジタルとマテリアルの境目はどんどん見分けがつかなくなっていきますよというお話。ホモデウスの『人類はいずれ神性を得ていく』とやや似た感じ。そのうち読書や映像に取って替わって脳にデバイス埋め込んでAIと同居したり、他人の知識や経験を同期する日が来るのかしら。ゲレンデを転がる雪玉よろしく技術革新は人間の学習速度を超え、何時間もかけて積み上げた知識の家をぶち壊してしまう。著者の言うように、特に日本は安定志向の弊害でモチベーション格差が顕著。『○○をやりたい』内なる心に真摯に向き合う時間が重要になる。2020/08/24

vinlandmbit

25
これは一読で分かったつもりになっては駄目そうですね。。前著の「魔法の世紀」よりも本人の考えを直接文章化している分、決して理解しやすい訳では無いですが、読んだ後に、数日経ってあれってそういう事、っと日々の他の書籍やニュースなどのインプットで理解が補完されていく感覚。なんどか読み返す必要ありです。2019/03/30

そふぃあ

24
「人間が想像できることは、人間が必ず実現できる」という言葉。21世紀初頭ならファンタジーだと思われたことが実現可能の範疇まで来ていることにワクワクする。だが一旦実現してしまえば、人は今まで通り利便性を享受しつつも、埋まらない格差に不満を持ち続けはするんだろう。 高齢者や欠損がある人の身体機能を補う技術が発展すれば、五体満足に有利性はなくなるというくだりで、そういえば実際に肉体を切断しいわゆる「義体」に置き換えることに抵抗があるなと思い至った。次世代の人は身体改造に対する心理的抵抗が消えているのだろうか。2020/12/25

Tenouji

22
おぉ、ともすればデジタル技術に対しては、自然回帰的な懐古主義的な話しがふき上がるわけですが、落合氏は、言葉を経ないデジタル化の方向にこそ、自然の意思:全体性と個の自由の両方がある、というわけです。2018/10/28

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/12914269
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。