内容説明
あの八〇年の光州で友と過ごした日々。陳述をもとにたどるさまざまなかたちの「愛」の有無。韓国語でもよめる。
著者等紹介
コンソノク[コンソノク]
孔善玉。1963年、全羅南道生まれ。1991年『創作と批評』に中篇が掲載され、作家活動を開始。申東曄文学賞(1995年)、今日の若い芸術家賞(2004年)、今年の芸術賞(2005年)、萬海文学賞(2009年)などを受賞している
カンバンファ[カンバンファ]
姜芳華。岡山県倉敷市生まれ。高麗大学文芸創作科博士課程修了。韓国文学翻訳院翻訳新人賞受賞。翻訳・日本語講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
endlessdiscover
1
光州事件のことを手厚く書いてあるわけではないけど、空気感は伝わってくる。女同士の友だち。親しいのか親しくないのか、好きなのか好きじゃないのか。韓国人の人との距離感は日本人よりもずっと近い。同性同士でも手を繋ぐし、同じ布団で寝ることもある。韓国文学ショートショートのきむふなセレクションのシリーズ、3冊読んだけどどの本も生活が辛く幸せじゃない感じ。嫌いじゃないけど。2020/11/20
宮崎太郎(たろう屋)
1
興味深い小説でした。80年という民主化の時代を背景にまだ特殊な状況のなかで絶望と希望が交差するような若い女性の物語。ショートショートというとても短い短編のシリーズ。できるだけ他のものも読んでみたいです。2020/10/05
美甘
0
p.41「あらゆるものの条件となるのは愛だということばが、とても好きだった。とても好きなその愛が、私にはなかったのだろうか。そのようだと私は思った。」2024/04/18
まうんとふじ
0
つらい2022/02/13