出版社内容情報
田中嫺玉[タナカカンギョク]
翻訳
内容説明
「わたし」が変わり、「せかい」が変わる、普遍の真理。「生まれたものは必ず死に、死んだものは必ず生まれる必然、不可避のことを嘆かずに、自分の義務を遂行しなさい」時を超え、国を超え、宗教を超え、今を生きるすべての人びとへのメッセージ。
目次
アルジュナの苦悩
ギーター全体の要約
カルマ・ヨーガ
智識のヨーガ
真の離欲
瞑想のヨーガ
至上者についての知識
永遠に到る道
最も神秘な智識
至上神は全存在の源
至上神の宇宙的形相
信愛のヨーガ
物質源と精神源。用地とそれを認識する者
物質自然の三性質
滅・不滅を超越した一者
神性と魔性
三種の信仰
離欲の完成
著者等紹介
田中〓玉[タナカカンギョク]
大正14年北海道の旭川市に生まれる。北海道庁立旭川高女を経て、日本女子大学家政科に学ぶ。昭和20年終戦と共に中退して帰郷。結婚して二男子を養育。昭和29年東京都新宿区に移住。昭和34年目白ロゴス英語学校を卒業。昭和44年故・渡辺照宏博士、奈良毅教授(東京外国語大学)についてベンガル語の『不滅の言葉』の翻訳をはじめる。昭和49年3月『不滅の言葉』の抄訳本を奈良氏と共訳で自費出版。12月に日本翻訳文化賞を受賞。昭和63年6月『神の詩バガヴァッド・ギーター』を三学出版より刊行。同年の翻訳特別功労賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Gotoran
55
インド古典中最も有名でヒンドゥー教の代表的な聖典「神の詩」と云う意味の「バガヴァッド・ギーダー」。戦場で戦士アルジュナに戦士として戦いに専念するよう尊主クリシュナが説得し、永遠の真理が語られる。”生まれたものは必ず死に、死んだものは必ず生まれる必然、不可避のことを嘆かずに自分の義務を遂行しなさい” 目に見える結果のためでなく個人や人類より大きなクリシュナのために現在なすべきことを全力で行うと云う在り方は、禅語の「前後裁断」に通じるもので、とても崇高。共感・共鳴した。2021/03/19
Taiyo
22
図書館で「バガヴァッド・ギーター」のタイトルの本を片っ端から読んだけど、どれもさっぱり理解できなかった。これは別格!!わかりやすいし、優しい波動を感んじる。ゆっくりと神の声が聴こえてくるように。ヨーガについても詳しく書かれているのでめちゃくちゃ勉強になった。2017/11/06
moe*
17
ヒンドゥー教の聖典。善を見て愛慕せず、悪を見て嫌悪せず。わたしが変わり、せかいが変わる。驚くほど読み易いが、真理が散りばめられて、何度も読み返したい一冊。2020/08/28
スズコ(梵我一如、一なる生命)
16
今回はkindleで読んでみた。引越しの箱の中きら見つけ出すことができなかったからだ。2冊も持っているのに。。。この詩のリズムが、自分を取り戻すことにとても有効でした。ただ、まだ、今も心はざわついて、不安で、リズム以上にこの言葉の持つ意味を読み取る余裕が無い状態だった。落ち着いて再読をする必要がある。例え、神様に身を委ねたとしても、努力なくして心の平穏を得ることはできない。登録400冊目でした。たまたま。気づいてからは、敢えて、かもしれないけれど。2016/10/10
崩紫サロメ
11
ギーター二周目。マハーバラタのレグルス文庫版の翻訳者の一人で、やわらかくも力強いことば遣いが、レグルス版のクリシュナの言葉という感じがする。「常にわたしを想い わたしを信じ愛せよ わたしを礼拝し わたしに従順であれ そうすれば必ずわたしの住処に来られる わたしは君を愛しているから このことを約束する」こんな感じ。電子版の注釈、ジャンプ機能が付いていないところだけが残念だが、バクティのニュアンスとかわかりやすく説明されている。 2020/02/13