能のちから―生と死を見つめる祈りの芸能

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  • サイズ A5判/ページ数 278p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784903735191
  • NDC分類 773.04
  • Cコード C0095

内容説明

伝承されるべき日本の美の本質とは何なのか?「現代に生きる能」の可能性を愚直に探る。

目次

運命を楽しむ
能十八曲(西行桜―やわらかく、美しく咲く“夢の中の花”;井筒―人待つ女の永遠の時間;朝長―語りによって亡き人を供養する ほか)
能とは何か?―観世銕之丞が語る、能楽師の日常
対談(川瀬敏郎VS観世銕之丞―日本の美とこころ;ヤドヴィガ・M.ロドヴィッチ・チェホフスカVS観世銕之丞―新作能「調律師‐ショパンの能」;坂東三津五郎VS観世銕之丞―伝統芸能のゆくえ)
九世観世銕之丞のあゆみ

著者等紹介

観世銕之丞[カンゼテツノジョウ]
九世観世銕之丞。観世流シテ方。観世銕之丞家当主。本名=観世暁夫(あけお)。昭和31年、八世観世銕之丞静夫(人間国宝)の長男として東京に生まれる。伯父観世寿夫、および父に師事。昭和35年、四歳で初舞台。昭和41年『合浦』で初シテ。昭和46年『鷺』、以後『石橋』『翁』『道成寺』等披く。平成14年、九世観世銕之丞を襲名。力強さと繊細さを兼ね備えた謡と演技には定評がある。銕仙会を主宰し、伝承を大切にしながらも、現代に生きる演能活動を続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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佐島楓

62
演目についての解説、歌舞伎との比較、いずれもわかりやすい。三津五郎さんとの対談が収録されていることを存じ上げなかったので、嬉しく思う。2017/08/06

O. M.

1
自伝、エッセイ、対談、演目紹介。演者ならではの経験や考え方が、率直かつ平易に語られており、興味深い内容でした。坂東三津五郎氏との対談の最後の辺りで語られますが、能も歌舞伎も習熟するのに何十年もかかるという。凄い世界です。2017/05/13

ユキ

1
名人の仕舞に対する褒め言葉、「地球の自転が止まった」というのがすごい。スケールが壮大すぎてくらくらする。能の世界に身を置くことへの戸惑いやプレッシャー、伝統芸能の家で生まれ育った苦労について銕之丞氏は率直に語っている。三津五郎氏との対談、歌舞伎の「勧進帳」で人気役者が富樫を演じるようになってから、キャラクターが変化したという話が面白かった。2012/12/21

常磐条(ときわとおる)

0
対談も面白い。坂東三津五郎さんと観世銕之丞さんの対談の中、坂東さんのおじいさんが、曾おじいさんの隠していた春画を探していたときに、「技量のないものに伝えるべからず」と書いてあった秘伝書を読んでしまって、その後その秘伝書が関東大震災で焼けてしまった後に「伝えるにも伝わらないものだったのに、お前は盗み見ておいてよかったね」となったという話など、、、能楽師という非日常に日常が見えるとともに、能楽師の日常に非日常が垣間見える。2014/01/23

LS

0
能の演目のあらすじ紹介とともに、筆者がどのような想いで演じているのかが紹介されているところが興味深く、一度本物の能楽を見に行きたいと思った。行くとしたら、「鞍馬天狗」か「隅田川」を見たい。2013/09/15

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