内容説明
結論から言えば、日本のドラッグ問題は深刻である。しかし、その深刻な状況は、法的秩序が関知しない地帯で生じている。
目次
第1部 諸外国と日本(米国のドラッグ政策―ドラッグ・アディクションからの「回復」をめぐる治療プログラムの版図から;ドラッグ使用者を「数え上げ」、「飼いならす」ドラッグ政策―ハーム・リダクション政策の権力構造について;日本のドラッグ政策と刑罰なき犯罪統制;被害者化する社会)
第2部 ドラッグ問題と私的領域(私的領域における合理的な管理/統制の不可能性;わが子をドラッグ使用者として語り続けることへの逡巡;「親」たちの“抗い”とその難しさについて)
著者等紹介
本田宏治[ホンダコウジ]
1976年生まれ。2008年立命館大学大学院社会学研究科博士後期課程修了、博士(社会学)。専門社会調査士。龍谷大学矯正・保護研究センター博士研究員を経て、現在、日本学術振興会特別研究員PD。専攻は社会病理学、臨床社会学、犯罪社会学、家族社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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