目次
第1部 体験者は語る(特措法成立後も残る課題;満州を引き回されチタで二年余;生きて帰って思う戦争の不条理;キルギス小村に収容の全員が帰国 ほか)
第2部 遺族・家族の想い(樺太から大陸に流刑、死亡した祖父;戦友の手紙で知った父の抑留死;短歌に詠み続けた戦友への思い;音楽の才を収容所で生かした父 ほか)
第3部 若い世代の声(学生座談会 シベリア抑留―私たちのリアル;シベリア抑留Q&A)
著者等紹介
富田武[トミタタケシ]
1945年生まれ。1981年、東京大学大学院社会学研究科国際関係論コース単位取得満期退学、1988~2014年、成蹊大学に勤務、現在、同大名誉教授
岩田悟[イワタサトル]
1984年生まれ。2010年、一橋大学大学院言語社会研究科修士課程修了。2010~15年、東洋書店に勤務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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あらい/にったのひと
1
最初の2章はシベリア抑留の当事者(家族を含む)の体験記、3章はシベリア抑留を勉強する学生と教える教師の対談という構成。テーマ的にそうなるのか、何となくだが岩波新書感がある。旧ソ連側の当事者のコメントがいくつか読めるのがちょっと新鮮かも。目新しいものではないけれど、知らないと話にならんのでまあ一読はしないとね、みたいな本であります。体験記なので総論についてはまた別の本を手に取る必要があります。2021/12/15
Humbaba
0
様々なものに溢れている環境であれば、相手のことを気遣った行動も可能である。しかし、すべてのものが全く足りていない状況では、そのような行動はできない。まず自分が生きるのに精一杯であり、他のことはそれらが足りてからやっと考慮にはいるようになるのは人の本性だといえる。2016/12/31