内容説明
20世紀から21世紀にかけて、その時代精神と生き、創り、透徹した理智と鋭敏な感性の旅を続けた眼の人の半生の遍歴。
目次
1 モダニズムの現在
2 回想の半世紀
3 時評
4 追悼
5 作家と作品
6 書評
7 作品に寄せて
著者等紹介
槇文彦[マキフミヒコ]
建築家、1928年東京に生まれる。東京大学工学部建築学科卒(1952)、ハーバード大学デザイン学部修士修了(1954)。後に両校でも教鞭をとる。現在(株)槇総合計画事務所代表。主なる作品にヒルサイドテラス、スパイラル、幕張メッセ、風の丘葬斎場、京都国立近代美術館、MITメディアラボ等。受賞:日本建築学会賞、朝日賞、毎日芸術賞、高松宮殿下記念世界文化賞、海外からはプリツカー賞、AIAゴールドメダル等がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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メルセ・ひすい
2
★5 世界的な建築家槇文彦の思索を集大成。20世紀~21世紀、その時代精神と生き、創り、透徹した理智と鋭敏な感性の旅を続けた眼の人の半生。モダニズム100年の歴史を客観的に、己にとっての一つの背景、あるいは鏡として分析し叙述している。曰く、一世紀の概観はファクシミリで感激していたものがIT.化し、メールのやり取りで便利である反面、生活が常に時間に追われる感が強い。設計活動の幅も一挙に拡大し、12カ国で進行中。異なる文化圏、人々、地勢、日本の視点も高まっている。しかし、「立ち位置」は大地を踏まえていたい。2013/05/20
powe
0
都市計画やパプリックな建築の設計の面白さがわかる一冊だった。 印象に残った言葉 ○消費尽くさない空間 ○形態とはそれぞれの建築家にとって美の過程における彼自身の倫理のあり方に帰結するのではないか ○かつてのように「みなが大きなボートに乗っていてその中にフランク・ロイド・ライトやル・コルビジェやミースがいる」という時代ではなくなってきた2019/02/18