内容説明
精神分析としての民俗学。無意識、過去の生活の影の如きもの。「心はいかに伝承されるのか」、「その世代間の伝達の仕組みとは」…。柳田國男、折口信夫、フロイト、レヴィ=ストロース、ラカンを経て析出した「言語伝承の図式」を手がかりに、日本文化に通底する特性が、本書において、鮮やかに構造分析されている。
目次
序論
第1章 精神分析と日本民俗学との思想的交錯
第2章 心はいかに伝承されるのか
第3章 柳田國男から折口信夫へ受け継がれしもの
第4章 構造人類学の導入
第5章 魂の贈与論
第6章 日本という言語空間における無意識のディスクール
第7章 貴種流離譚考
結論
著者等紹介
岡安裕介[オカヤスユウスケ]
1976年生。北海道大学文学部卒業。京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程修了。博士(人間・環境学)。現在、京都大学人文科学研究所及び国際高等教育院非常勤講師。専門は精神分析、民俗学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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