飯場へ―暮らしと仕事を記録する

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  • サイズ 46判/ページ数 512p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784903127262
  • NDC分類 510.96
  • Cコード C0036

内容説明

職場の共同性をどんどん切りつめていく理不尽な圧迫を、私たちは、どのように押し返せばよいのだろうか。本書は、飯場の一人ひとりの労働者が置かれた関係性に注目し、この問いに迫る。どういうルートで飯場に入るのか、どんな労働条件で仕事をするのか、どんな暮らしをおくるのか、どのような人たちと出会い、そして飯場を出て行くのかを、「僕」の飯場体験にもとづいて詳しく描き、考え抜いている。

目次

人夫出し飯場のエスノグラフィー
飯場の生活
飯場の仕事(寄せ場→飯場;求人広告→飯場)
飯場の労働文化
つくられた「怠け者」、排除の檻
「怠け」の役割、排除の構造
不寛容なコミュニティ―淘汰と選別

著者等紹介

渡辺拓也[ワタナベタクヤ]
1979年生。北九州市立大学文学部人間関係学科卒業。大阪市立大学大学院文学研究科人間行動学専攻後期博士課程を単位取得退学。2014年3月、大阪市立大学大学院文学研究科にて博士(文学)の学位を取得。現在、大阪市立大学大学院都市文化研究センター研究員、および特定非営利活動法人社会理論・動態研究所研究員。専門は労働社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ばんだねいっぺい

36
 大学院生が実際に、いち労働者として飯場で働いた社会学的なルポ。現場の仕事の内容や人間関係までを教えてくれる稀有な本で、釜ヶ崎関係の本でも異色。「上手に怠ける=次の大事な仕事のために、勤勉さをほどほどのアピールしつつ手を抜く」は、ようやく感覚を言語化できて、膝を打った。板をノコギリで切る人がいれば、板を押さえる人がいる。どちらも板を切る目的を達成する上で必要な仕事だ。2017/09/05

としピース

7
福岡出身の著者は、大阪市大大学院でフィールドワークとして飯場で延べ百日以上働いた。大阪西成区の釜ヶ崎で日雇いをし、その後飯場に入った。 本書はその時の日記と、労働社会学としての論考から成り立つ。学術的な箇所はしばしば二度読みが必要だったが、日記の部分はすこぶる興味深い読み物として面白かった。人間関係や仕事について多くのことを考えさせられ気付かされる良書である。仕事はいろんな意味でとても辛いことだと分かっていれば、逆に人生は楽しくなると思う。 2017/09/24

紫草

6
筆者が飯場に入り暮らし働いた記録。「ちゃんとした仕事をしていない人たち」みたいな偏見がありましたが、それは間違いで多くがまじめに働いている人だと知りました。高齢になって普通の建設会社で働けなくなったりとか、何かの理由で飯場に来るんだけど、仕事はもちろんその環境も過酷です。時期によって仕事の多寡があるということは他の業界でもあると思うのですが、ある時だけ雇う、なければなし、でも飯場に居れば食費や何かで1日3000円位払わなければならないというのは、建設業界の特殊で非常に厳しいところだと思いました。2017/09/20

鬼束

5
釜ヶ崎関連本の中では、参与観察に基づく主観的な部分を前面に出した本。この本の難しさは、理論的な考察というよりも、実際の労働現場で使われている用語を理解して、ルポルタージュをそのままの意味で読み解くことなのではなかろうか。著者と少しでも同じ情景を思い浮かべながら読むことでさらなる理解に至りそう2019/07/23

カステイラ

5
「飯場日記」はフィールドワークの記録というより飯場の世界に飛び込んだ一若者の戸惑いや驚きを赤裸々に書き綴った読み物として面白く読めた。手元の存在について「高度なことをするわけではないし、常に必要というわけではないが、必要な時はどうしても必要な存在」と記述しているのが印象に残っている。飯場や現場での会話のやり取りを通じて、(どの職場にもある)経験や資格の有無によって異なる仕事への意識や態度を詳細に分析・解説しており、単に飯場の実態分析を超えたものに仕上がっているなという印象を受けた。2018/05/20

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