食人の形而上学―ポスト構造主義的人類学への道

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食人の形而上学―ポスト構造主義的人類学への道

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  • サイズ B6判/ページ数 379p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784903127231
  • NDC分類 389
  • Cコード C0010

内容説明

アマゾンの視点からみれば、動物もまた視点であり、死者もまた視点である。それゆえ、アンチ・ナルシスは、拒絶する―人間と自己の視点を固定し、他者の中に別の自己の姿をみるナルシス的な試みを―。なされるべきは、小さな差異のナルシシズムではなく、多様体を増殖させるアンチ・ナルシシズムである。動物が、死者が、人間をみているとき、動物が、死者が、人間であるのだ。ブラジルから出現した、マイナー科学としての人類学。

目次

1部 アンチ・ナルシス(事象への驚くべき回帰;パースペクティヴ主義;多自然主義;野生の思考のイマージュ)
2部 人類学的視点から読む『資本主義と分裂症』(奇妙な相互交差;多様体の反‐社会学;すべては生産である)
3部 悪魔的縁組(捕食の形而上学;横断するシャーマニズム;システムの強度的条件)
4部 食人的なコギト(概念のなかの敵;構造主義の生成)

著者等紹介

カストロ,エドゥアルド・ヴィヴェイロス・デ[カストロ,エドゥアルドヴィヴェイロスデ] [Castro,Eduardo Viveiros de]
1951年、ブラジル・リオデジャネイロ生まれ。アマゾンの先住民アラウェテの社会を研究する文化人類学者、民族誌学者。リオデジャネイロ連邦大学ブラジル国立博物館教授。社会科学高等研究院、シカゴ大学、ケンブリッジ大学などでも教鞭をとる。人類学と哲学のあいだを横断し、アメリカ先住民のパースペクティヴ主義や多自然主義といった概念に依拠しながら、野心的な研究をつづける

檜垣立哉[ヒガキタツヤ]
1964‐。現代フランス哲学、日本哲学、生命論を専門とする。博士(文学)。大阪大学大学院人間科学研究科教授

山崎吾郎[ヤマザキゴロウ]
1978‐。文化人類学を専門とする。博士(人間科学)。大阪大学未来戦略機構特任准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐倉

13
何とか通読したが今の僕には歯が立たない本だった…レヴィストロースの構造主義、ドゥルーズとガタリのポスト構造主義を読み直し、他文化を理解するのではなく他文化と共に思考することを目指す…というような雰囲気だと思うのだが、レヴィストロースもD&Gも何となくも知らないので苦戦した。勉強してから再読したい。よく引用されるジャガーは自己を人間と思い我々を他の動物として見る、我々にとっての血はジャガーにとってのビールである、という南米先住民の思考に基づくパースペクティブ主義や多自然主義について読めたのは良かった。2024/04/15

はすのこ

4
最近は文化人類学の再評価が流行っているのかな...2016/12/24

ゲニウスロキ皇子

3
DGが苦手な自分には少々つらかった。著者が提唱するパースペクティブ主義は、伝統的な人類学の錦の御旗である相対主義における一元論的な自然に対する視点の複数性に抗して、視点の同一性と自然の複数性を提唱している。その理論自体は面白く、またL=Sの建設的な批判的読解も興味深かったが、DGが絡んでくると個人的には「ごめんなさい。許してください」って感じて、失礼ながらその部分は斜め読みした。だってDG得意じゃないんだもん。ラカンオタのジジェク先生と同じ匂いがするぜ。2017/07/08

ざっきい

2
人類学分野で著者が有名ということで読んだ本。2009年出版。題名にあるとおり哲学寄りで、文化相対主義から逃れるために「アンチ・オイディプス」をパラフレーズした「アンチ・ナルシス」を唱えている、ようだ。人類学分野では衝撃であったというが、形而上学をやっている同業者内でキャッキャしてるだけで面白さはない。アクターネットワーク理論のがマシである。2018/07/08

地面の底

1
これが本場の存在論的展開かという感じで、目の眩むような視点の変更を迫られる本だった。人間の血はジャガーにとってのビールである。ただ、かつて未開と言われていた人々の考え方をある哲学として捉えるというのは、西洋(デ・カストロはブラジル人だが)の学問を発展させることに主眼が置かれているように思い、西洋中心主義を感じる。例えば、存在論的展開をした人類学の方法で日本について研究したら、それはただの日本哲学ではないのか。2024/04/12

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