内容説明
明治以来、アジア・太平洋戦争敗北にいたるまでの“帝国主義”が生み出した“負の遺産”を清算しないかぎり隣国との和解はできるはずがない。歴史の新たな視角を得るための“近代・現代対照年表”付。
目次
1 私の戦争体験―広島での被爆(旧制広島高校に入学するまで;広島での被爆と終戦;私の放射能障害と大学進学)
2 かえりみる日本近代史―明治維新からアジア・太平洋戦争敗北にいたるまで(明治期;大正期;昭和期)
3 日本近代史の負の遺産とその清算・克服(明治維新からアジア・太平洋戦争敗北にいたる時代についての歴史観;日本近代史の負の遺産の清算・克服;ドイツにおける負の遺産の克服;日本の歴史認識の浅薄さと負の遺産の清算・克服の未達成)
著者等紹介
玖村敦彦[クムラアツヒコ]
1926年(大正15年)山口県生まれ。少・青年期を広島市で過ごす。1945年(昭和20年)8月、旧制広島高等学校2年生のとき原爆を体験する。同高卒業後、東京大学農学部農学科に進学し、卒業後は農学科農学第二講座(作物学研究室)に残り、光合成を中心として作物の生理・生態を研究するほか、耕地の炭素循環を生態系生態学の視点から解析。定年後、東京大学名誉教授。のち国士舘大学教授。80歳頃より戦争・原爆の記憶から日本の近代史に強い関心を持つようになる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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