内容説明
教育によって作られる主権者が社会を民主的に動かす。希望がもてる教育改革論へ。
目次
序論 社会変動の中の教育―その争点
1 グローバル化と教育(グローバリゼーションと教育―二一世紀の教育を考える;グローバル化の中での教育システムと産業・労働システムの整合・葛藤―日本のケース ほか)
2 格差と学力(学力の格差をどう考えるか―歴史的視点から;子供たちみんなに対して共通に教える、ということ ほか)
3 教育と政治(教育基本法改正の背景と影響;日本の教育と教育基本法改正問題 ほか)
付論 教育学への道案内
著者等紹介
広田照幸[ヒロタテルユキ]
1959年、広島県生まれ。東京大学大学院教育学研究科博士課程修了。南山大学助教授、東京大学大学院教育学研究科教授などを経て、日本大学文理学部教育学科教授。専攻は、教育社会学・社会史。著書に、『陸軍将校の教育社会史』(世織書房、サントリー学芸賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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きいち
28
もやもやを晴らす観点をたくさん提供してくれた。02~09年の文章や講演を集めたものだが、教育改革をめぐるこのテーマ、今の方がリアリティあって有効かもな。◇特に、教育施策の評価にPDCAを持ち込むいかがわしさ。新自由主義的な改革をしようとする人々がなぜか生産者目線な気がしていて不思議だったのだが、なるほど!と。商売で使う時もゴールに何を置くかで有効性は全く変わる、こと教育についてはサイクル回そうにも本来の目標はかなり将来で、代理指標を置かざるを得ない、そこが落とし穴だったか。◇格差と教育の論点整理も役立つ。2015/09/27
メルセ・ひすい
0
講演集 新自由主義神話の崩壊2009/11/10