内容説明
茶席は建築か?建築界の巨匠二人が、茶と茶をめぐる建築の話を、日本建築の歴史を辿りながら、語り合った。本書は、茶の文化に精通している二人が語る「茶席建築口伝」である。
目次
巨石文化と巨木文化
「てにをは」建築と「と」建築 東大寺法華堂と投入堂
和と雅への反抗 栄西と重源
九間と四畳半
市中の山居と茶室の由来
浄土庭園と『作庭記』
中国における自然と茶と庵
もし利休がいなかったら
“崩し”と『南方録』
石川丈山と文人茶
天心と『茶の本』
茶室の可能性「有時庵」を訪ねる
高過庵から見えてきたもの
著者等紹介
磯崎新[イソザキアラタ]
1931年、大分県生まれ。東京大学工学部建築学科卒業後、丹下健三研究室を経て1963年磯崎新アトリエを設立。1960年代に大分市を中心とした建築群を設計、90年代にはバルセロナ、オーランド、クラコフ、京都など、今世紀に入り中東、中国、中央アジアまで広く建築活動を行う傍ら、建築評論をはじめさまざまな領域に対して執筆や発言をしている
藤森照信[フジモリテルノブ]
1946年、長野県生まれ。東京大学大学院博士課程修了。専攻は近代建築、都市計画史。東京大学名誉教授。1986年、赤瀬川原平、南伸坊らと路上観察学会を結成し、『建築探偵の冒険・東京篇』を刊行(サントリー学芸賞受賞)。1991年“神長官守矢史料館”で建築家としてデビュー。1998年、日本近代の都市・建築史の研究(『明治の東京計画』および『日本の近代建築』)で日本建築学会賞(論文)、2001年“熊本県立農業大学校学生寮”で日本建築学会賞(作品賞)を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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