内容説明
iPod、CCCD、MP3、サンプリング…激変する音楽をめぐるテクノロジー環境は、音楽を、リスナーを、ビジネスを、著作権をどう変えるのか。
目次
第1章 音楽を揺るがす装置
第2章 レコードの20世紀
第3章 正体不明の「作品」
第4章 「音楽」を更新するDJ
第5章 多層化する「聴くこと」
第6章 オリジナリティと音楽の経済
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
モリ
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いい教科書的な本と思います。ずいぶん昔の本ですが、レコーダーを「音楽演奏装置」として取る点は非常に啓発的です。音楽はあくまでの芸術的な楽しみとは言え、商業(レコード業界)からの規制も徐々浸透していくと見えました。未来も現在も音楽は音楽ですが、その形は大きく変わるだろう。2015/10/29
mizuami yowako
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音楽について、関連するテクノロジーとのせめぎ合いによる様々な側面の変容を通して描くことで、その「未来形」を模索する営み。音楽にまつわる言葉の意味がテクノロジーによって変えられることで「音楽観」自体も変わる。「作曲のレゾー」の時代において、誰もが音楽の「生産者」になりうるのだ。2009/01/01