内容説明
江戸国学文化と西洋近代思想の出会い―明治という模索の時代を先導した、早世の才人。開国後、西洋文化のなだれ込むこの国で合理的に思索、活動邁進する25歳の子規が一年間に渡り自らに課し、記し続けた、一日一句の俳話『獺祭書屋日記』を軸に、子規とその周辺の人々、そして新生日本というこの国を浮き彫りにする、溌刺たる評論。
目次
第1章 子規の旅立ち(俳句の道へ;後援者 ほか)
第2章 ラフカディオ・ハーンの見た日本(明治二十五年のハーン;松江へ ほか)
第3章 子規見参(京都行;母と妹 ほか)
第4章 奥羽紀行「はて知らずの記」(旅立ち、宇都宮、白河、須賀原;浅香沼、黒塚、満福寺 ほか)
著者等紹介
遠藤利國[エンドウトシクニ]
1950年生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了。翻訳家、國學院大學講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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koji
1
表紙の「幼顔」の子規と晩年の「鬼気迫る」子規のコントラストがインパクトがあります。子規の俳句の中では馬糞シリーズと「奥の細道」を辿り田舎の句師に憤懣を感じたところが面白いと感じました。飛ばし飛ばしで読んでも大丈夫です。(以前、別のペンネームで書いたものをkojiに移しました。)2010/09/05
はらぺこ侍
0
明治という時代を知るのにとても参考になる一冊。私は、特に第二章は泣きながら読んだ。
koji2
0
表紙の「幼顔」の子規と晩年の「鬼気迫る」子規のコントラストがインパクトがあります。子規の俳句の中では馬糞シリーズと「奥の細道」を辿り田舎の句師に憤懣を感じたところが面白いと感じました。飛ばし飛ばしで読んでも大丈夫です。2010/09/05
慶多楼
0
ノボさん本は、元気が出ます。2018/05/12