内容説明
日本の三輪トラックの誕生から発展の軌跡を当時のカタログを中心にして解説し、日本における自動車文化の一時代をまとめた。
目次
1 マツダ
2 ダイハツ
3 みずしま/三菱
4 オリエント
5 ヂャイアント
6 ホープスター
7 くろがね
8 その他のメーカー
著者等紹介
小関和夫[オゼキカズオ]
1947年、東京に生まれる。1965年より工業デザイン、機器設計業務と共に自動車専門誌編集者を経て、今日に至る。1970年毎日工業デザイン賞受賞。フリーとなった後は二輪、四輪各誌へ執筆。二輪、三輪、四輪の技術および歴史などを得意分野とする。雑誌創刊にも複数関与している。自動車、サイドカー、二輪車部品用品を設計する「OZハウス」代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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えすてい
9
国産オート三輪はほぼ全てがガソリン車である。この本には載ってないしグランプリ出版のトラック関連書籍にも一切記述がないが、wikipediaによると、文字だけだがダイハツのオート三輪に若干例のディーゼル車もでるがあったという。この時代はまだ今日のような小型ディーゼルエンジンがなく、燃費面以外ではディーゼル車にメリットが強調されなかったのだろう。そしてオート三輪は個人事業主や中小零細企業がメインユーザーだから、ディーゼル車=バスや大型トラックなど大口ユーザーのイメージが根強い日本では発想がなかったのかも。2021/04/29
えすてい
9
国産オート三輪の記録集。あまりネット上でも大きく公開されることがないメーカーのカタログを載せていて、その解説やコメントも頼もしい。前半は世界の内燃機関草創期の三輪自動車の歴史と戦前までの国産オート三輪から戦後の軽三輪の小史、後半がメインのメーカー別のカタログ。後半部はオールフルカラー。参考文献に懐旧のオート三輪車史 https://bookmeter.com/books/1473738 はなく、各々が全く別のスタンスで書かれている本だが、この本はカタログの掲載ということで資料的価値が非常に高い。2021/04/23