ひつじ英語教育ブックレット
英語だけの外国語教育は失敗する―複言語主義のすすめ

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  • サイズ A5判/ページ数 176p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784894768567
  • NDC分類 375.893
  • Cコード C1080

内容説明

本書は、「複言語・複文化主義から英語教育の在り方を再考する」と題して2016年10月に開催されたシンポジウムの誌上再録を基に、新学習指導要領を論じ、これからの英語教育が進むべき道を探求した書である。日本学術会議が次期学習指導要領案について出した「提言」を巡っての座談会に加え、著者4名が新学習指導要領について述べた意見も掲載。英語教育改革の嵐の中で、何が教育として大切かを考える。

目次

複言語・複文化主義とCEFR、そしてCan Do
新学習指導要領について考えること
日本はどうして英語一辺倒主義になってしまったのか
新学習指導要領の危険性
英語を本気で勉強すれば英語偏重の問題点が見えてくる
新学習指導要領についての意見
母語と外国語を結びつけるのに必要な意識化―「文は構造を持つ」を例として
新学習指導要領を読んで
座談会 林徹×鳥飼玖美子×大津由紀雄×斎藤兆史「ことばのおもしろさに気づかせたい」
提言 ことばに対する能動的態度を育てる取り組み
4人組獅子奮迅録(その4)

著者等紹介

鳥飼玖美子[トリカイクミコ]
立教大学名誉教授。専門分野:英語教育学、言語コミュニケーション論、通訳翻訳学

大津由紀雄[オオツユキオ]
明海大学副学長、同大学複言語・複文化教育センター長、慶應義塾大学名誉教授。専門分野:言語の認知科学

江利川春雄[エリカワハルオ]
和歌山大学教育学部教授。専門分野:英語教育学、英語教育政策史

斎藤兆史[サイトウヨシフミ]
東京大学大学院教育学研究科教授。専門分野:英語文体論、英語教育、英学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mazda

20
大東亜戦争の頃の日本陸軍では、ドイツ、フランス、ロシアの3国が留学先の3分の2を占めていたそうで、東條英機に代表されるドイツ組が幅を利かせていたようです。そうなると世界情勢もドイツ語でしか入ってきませんから、自然ドイツを課題評価するようになり、時勢を見誤る結果になったということのようです。その考え方からすると、現在の日本は極端な英語一辺倒主義で、アメリカの視点からしか世界情勢を見れない、と言っても過言ではありません。多角的視点で物事を見れるようになることが、複数言語を同時に学ぶ利点かも知れません。2018/06/03

りょうみや

11
タイトルにある英語一辺倒の外国語教育の批判は内容の一部で、早期化など外国語教育全般に対する提言書。日本の英語一辺倒はアメリカ一辺倒とほぼ同義で、戦後のアメリカの国策に嵌っていることが改めてわかる。それ以外の内容は著者の1人である‎ 大津氏の多数ある他書の方がよい内容だった。(例えば「小学校での英語教育は必要ない」)2018/02/11

Nobu A

6
「ひつじ英語教育ブックレット」シリーズ最新刊。2017年初版。既に新本がなく、アマゾン中古本を入手したところから恐らく続編はないと推測。シリーズの良さは本文でも触れているが、それぞれ専門領域が違う4名の絶妙な化学反応の昇華。他方、英語教育歴史を専門とする江利川論文は毎回新鮮だが、他3名は若干繰り返し気味でやや食傷気味。何度も出てくる「ことばの仕組みを気づかせる」や国語と英語の連携は大いに賛同するが、どのように落としてこんで行くか実践例が乏しく、絵に描いた餅の状態が長く続いている。非現実的なのだろうか。2021/10/20

Akio Kudo

1
★★★★ 英語は元々現在のような強い立場ではなかったし、思った以上の使い勝手の良さはないと言う指摘に頷く。2019/05/15

コスモス

1
この4人での本は4冊目とのこと。同じ主張と根拠が繰り返されてるような。。。2018/06/29

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