出版社内容情報
「学習者の発音を直したいけれど、どのように直せばいいかわからない」という教師は多い。この教材では、日本語の音声について理論を説明するだけでなく、学習者にとって何が問題で、それをどう練習すればいいかという実践面を重視している。母音と子音、拍とリズム、アクセントとイントネーションについて、これまで現場で行われてきた様々な指導法をふまえつつ、非母語話者教師でも発音が教えられるよう、客観的でわかりやすい練習方法を紹介する。
内容説明
この巻では、日本語の音声についての知識を整理したうえで、これを教えるためのさまざまな練習方法を、具体的に紹介しています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
aoi
3
外国人に日本語を教える教師のための本。発音記号ごとに口と舌の形が図示してあり親切。そのかわり細かいことまでは書ききれていないけれど、もれなく図示してある本はなかなかないので貴重。 日本語を知らない人に教えための本だから、間違った発音をしている状態やその発音が理解できない状態から、どうすれば正しい発音を学習できるか書いてあることで、日本語のそれぞれの発音についてどのポイントが特徴的なのかを知れ、理解が深まった。 日本人でしっかりした発音をしたいと思っている人にもまずおススメしたい一冊。2013/11/24
aoi
1
再読。音声学の本なのに読みやすい。また、日本語の発音をベースにそれに近い外国人の発音、またそこからどう正しく日本語に聴こえるように修正するかが載っている。 日本語の発音のポイントを押さえることができる。意味を保ったままどこへ発音をゆらせる範囲の参考になる。2014/09/03
いつき
0
日本語を教える立場になって、文の組み立てはできても音声は教えられないことに気が付いたので購入。 とても勉強になった。 日本語のイントネーションは地方によるものだと思い込んでいたのできちんとルールがあることを認識できたのは本当によかった。他にも教えるにあたって知っておきたいことをたくさん知れた。 日本語を教える立場だけでなく、外国語に触れる人も日本語の特徴を理解するために一読する価値のある本。2017/10/25