内容説明
老いを看とった自分と、老いに向かっていく自分。―いま、初めて胸の裡を赤裸々に綴る感動のエッセイ。
目次
序章 嫁、妻、女優の狭間で
第1章 義父、介護の日々(心おだやかでなかったお母さん;夫への反発;いまも耳に残るブザーの音 ほか)
第2章 夫婦の絆とは何か(夫婦にとっての大きな試練;次々に起こった肉親の死;独りになった悲しみを乗り越えて)
第3章 寄り添って生きる(幸せになる考え方;夫婦で“病気”について考えるとき;私たちの老後)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
真香@ゆるゆるペース
3
夫の長門さんの本がとても良かったので、妻の南田さんの本も気になって読んでみた。女優という華やかな仕事の裏で、14年という長い間寝たきりの義父の壮絶な介護をほとんどお一人でこなされていたなんて、ただただ敬服。テレビでご活躍されていた頃はあまり存じ上げないのですが、本から頭の良さや素晴らしい人柄が伝わってきて、とても魅力的な方だったんだなと… 自分も病気の母親がいて今は介護する立場ではないけれど、いつそうなってもおかしくはないのでいろいろ考えさせられたり参考になった部分もあって、読んで良かった。2018/05/12
シャーリー
0
先日亡くなった南田洋子さんは多くの女優さんの中で、わたしの好きな方でした。あんな風に人生を終えられた南田さんが若いころはお舅さんの介護されていたと知ったのはこの本を見つけたときでした。読んでみると、想像どおり南田さんの素晴らしい人柄が全編から感じられました。こんな女性にはもっと違った人生の終焉があってもよかったのではと思う一方、南田さんだからこそ、ああいう最後を迎えたのではとも思えました。また、いつか読んでみたい一冊です。2010/03/18