内容説明
依存症の母から性被害に遭った息子。依存症を支援し続けるソーシャルワーカー。依存症の回復を模索し続ける伝説の医師。3人の話を読めば、今日一日酒がやめられる。そして明日は、また誰かの酒がとまる。これは副作用ゼロの言葉の治療薬。
目次
賞味期限切れのミックスサンド―プロローグにかえて
1 母のこと、父のこと
2 自分自身のこと
3 回復とは何か?…(回復は、足、耳、口。そして手から;あなたの弱さが、私たちの強さになる;回復は競うものではない;つながりを、取り戻す;必要不可欠な出会い;ユングでさえ失敗した依存症治療;「アル中」という言葉をこの世からなくしたい!;閉じ込めても、依存症は治らない;遺伝要因と、環境要因;「やめつづけている」人の共通点 ほか)
手紙―福岡雅樹より(竹内達夫先生;斉藤章佳先生;太郎へ)
著者等紹介
福岡雅樹[フクオカマサキ]
1977年東京生まれ。SOBER ARTIST 「HEIGHTS33」主宰
斉藤章佳[サイトウアキヨシ]
大船榎本クリニック精神保健福祉部長(精神保健福祉士/社会福祉士)。1979年滋賀県生まれ。大卒後、アジア最大規模といわれる依存症施設である榎本クリニックにソーシャルワーカーとして、約20年に亘りアルコール依存症を中心にギャンブル・薬物・摂食障害・性犯罪・児童虐待・DV・クレプトマニアなど様々なアディクション問題に携わる。その後、2020年から現職。専門は加害者臨床で現在まで2500名以上の性犯罪者の治療に関わる。また、性犯罪加害者の家族支援も含めた包括的な地域トリートメントに関する実践・研究・啓発活動に取り組んでいる。都内更生保護施設では長年「酒害・薬害教育プログラム」の講師を務めている。小中学校では薬物乱用防止教育をはじめ、大学でも早期の依存症教育に積極的に関わっており、全国での講演も含めその活動は幅広くマスコミでも度々、取り上げられている
竹内達夫[タケウチタツオ]
医学博士。アパリクリニック理事。1933年北海道生まれ。順天堂大学医学部大学院卒。同大学病院及び都立大久保病院で外科医として勤務。同病院に在職中、脳外科手術を行った際、患者よりB型肝炎に感染し、劇症肝炎を発病し休職。療養中に「予防に優る治療なし(哲学者エラスムスの言葉)」の思想に導かれ、体調回復後、予防医学を中核とする公衆衛生行政に転ずる。その後、アルコール依存症をはじめとする嗜癖問題に取り組む自助グループの治療力価の高さに注目し、依存症の患者さんと関わり続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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