内容説明
“美術‐制度”のダダ的破壊者にして、地域の歴史‐文化の活性化と攪乱をめざす“場所・群馬”の果敢なオルガナイザー、そして奇妙な構成主義的造形作品の作者白川昌生が到達した“フィールド・キャラバン計画”の全貌を明かすとともに、その出発から現在までを克明に辿る。
目次
おいしくない芸術(松浦寿夫)
つぎはぎのモニュメント―白川昌生“3×3×3×3”の記述の試み(北澤憲昭)
「経済・社会・藝術」の再定義―『美術・マイノリティ・実践』を読む(稲賀繁美)
円環のただなかで―白川昌生の「こうなったらやけくそだ!」(福住廉)
メールドの頃(真武真喜子)
作り手と受け手のスレ違い―展示室では何が起こっているか(花田伸一)
白川昌生と「群馬」(染谷滋)
ニンフに導かれて―“フィールド・キャラバン計画”へ(白川昌生)
著者等紹介
松浦寿夫[マツウラヒサオ]
1954年、東京都に生まれる。東京大学大学院博士課程修了。東京外国語大学教授。美術批評家
北澤憲昭[キタザワノリアキ]
1951年、東京都に生まれる。美術批評家
稲賀繁美[イナガシゲミ]
1957年、東京都に生まれる。パリ第七大学博士課程修了。国際日本文化研究センター・総合研究大学院大学教授。専攻、比較文学、比較文化
福住廉[フクズミレン]
1975年、東京都に生まれる。九州大学大学院博士後期課程単位取得退学。現在、東京芸術大学非常勤講師。専攻、現代美術、文化研究
真武真喜子[マタケマキコ]
1951年、福岡県に生まれる。同志社大学文学部美学芸術学専攻卒業。現在、国際芸術センター青森学芸員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。