車椅子からウィンク―脳性マヒのママがつづる愛と性

車椅子からウィンク―脳性マヒのママがつづる愛と性

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  • サイズ B6判/ページ数 285p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784890367443
  • NDC分類 916
  • Cコード C0095

出版社内容情報

黒柳徹子、糸井重里両氏の応援で書き上げた感動的な半自叙伝。性に目覚め、愛を求めて出産・育児に邁進した明るく迫力あるママの物語。

目次

第1章 両足に大地くんを抱いて
第2章 「赤ちゃんおめでとう!ほんとによかったね」
第3章 私の愛と性を発見したい
第4章 足指で紡ぐ日々
第5章 みっちのトッコラ旅
第6章 私たちも自立しなくては
第7章 いのちを支えてくれるボランティア
第8章 うれしいときも、つらいときも

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ころりんぱ

39
1988年初版の本、小児脳性麻痺の小山内さんのそれまで来た道を辿っていく感じの本。彼女は手が使えない、歩行はなんとかできるという重度障害を抱えながら、自立生活のために活動を続けている人。すごいパワー。すごい欲。なんて強いんだろうと思った。開かないドアだと思って諦めるのではなく、どうにかして、使えるものはなんでも使ってそのドアを壊してでも先に進もうとした人だなと。恋愛、性、結婚、出産、育児、そっか、障害を持っていても、無理じゃないんだ…と本当に目からウロコ。考えさせられます。2014/05/23

今庄和恵@マチカドホケン室/コネクトロン

10
バナナ経由で著者を知りました。ちょっと前には女性には参政権がなかった。その当時は女性に参政権がないことなど(特に)男性にとっては当たり前なことだったでしょう。でも、権利を主張した人がいたから現在の女性には参政権がある。”普通”の人ができていることは”障害者”だってできて当然だ、それこそが権利だ、とあきらめずに声をあげ続ける人がいる。苦労せずにもともとそれを持っている者はそのありがたさを忘れないようにしなければ。愛も性も生きているものにあって当たり前のこと。それこそがnormalization。2019/01/21

けろっぷ

3
前作に引き続き。文章がとても読みやすく、こんなに頭の良い人が「知恵遅れ」と判断されて理不尽な思いをしてきたことに憤りを感じました。自分たちの権利を主張し、人生を豊かにしようとすることは、健常者にとっては自然で意識もしていないことなのに、障害者にとっては過酷でバッシングを受けることもある現状は、この本が書かれた当初とあまり変わっていないように思います。 どんどん障害者が街に出て、お互いを理解、尊重しあえる社会になってほしい。障害だけでなく、様々なマイノリティーを受け入れる社会になってほしいと思いました。2019/02/15

amnioticfluid

3
札幌在住で脳性麻痺の自立生活運動をする小山内美智子さんの本。性についてもう少しストレートに綴った「夜明けのコーヒー」よりもやんわりと、受け入れられやすい形で書かれている。小山内さんの本が棚に並んでいて、「私はいきなりセックスの話は苦手だ」という人は「車いすからウィンク」を、「いや、具体的に色々知りたい」という人は「夜明けのコーヒー」を読むといいと思う。2015/03/25

よし

1
脳性麻痺の小山内さんが足でタイプして書いた半生奮戦記。学校で、施設で虐げられ、苦しめられていく。「あっという間に歳をとればいいのに。そうすれば、夢や希望を持たなくてすむから。」それを乗り越え、「不十分なデイサービスと不足するボランティア」なのに、自立生活、結婚、育児、家事。さらに、しょうがい者支援運動に奮戦していく。日常生活のすごさに頭の下がる思いだった。2024/03/29

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