出版社内容情報
日本植民地下の同化政策と親日・抗日運動を間にはさんで,先住民と中国本土からの移住民,本省人と外省人,国民党と共産党の重層する根深い対立,現在の微妙な国際的立場にいたる台湾の歴史の最初の実証的研究。制約の多かった問題への果敢な挑戦
内容説明
本書は、1990年に筑波大学に提出した博士論文を加筆訂正したものである。
目次
第1部 戦時下における植民地統治の構造(軍事勢力による戦時体制の醸成;台湾総督府の「南進」;人心の動員;先住民に対する「皇民化」政策;人力と人命の動員;植民地主義の終焉)
第2部 台湾光復運動の展開(抗日戦参加から解放軍隊の設立に向かって;中国国民党の台湾党部設置;台湾統一戦線の結成から本土復帰運動へ;中国の台湾「光復」)