内容説明
デビュー作“神長官守矢史料館”から近作“ラコリーナ近江八幡”を含むほぼ全作品を、解説文、スケッチ、増田彰久の写真で紹介。さらに海外での設計依頼も急増した著者が編み出した「木造モノコック」による設計施工手法も明かされる。南伸坊、故・赤瀬川原平による寄稿文も掲載。
目次
神長官守矢史料館
タンポポハウス
ニラハウス+薪軒
屋根のてっぺん(赤瀬川原平)
浜松市秋野不矩美術館/望矩楼
一本松ハウス
ザ・フォーラム+炭軒
熊本県立農業大学校学生寮
赤瀬川家の墓/庭瀬家の墓
ツバキ城〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
295
藤森照信は建築史家としてスタートし(この分野の著書も多数ある)、路上観察者として一層の精進を積み、そして建築家になった。日本に(おそらくは現代の世界全体においても)これほどユニークな建築家がいるだろうか。この本に紹介されている藤森の建築はことごとく意表を突いている。常人たる我々には、およそ想像することすらできない。中には(というよりは、かなりの数だ)これで建築基準は大丈夫なのだろうかと心配になるものも。なにしろ「空飛ぶ泥舟」にいたっては、空中に浮遊しているのであるから。きずれも驚嘆するばかり。2024/01/05
kaz
1
いずれも実に個性的。自然が存分に取り込んであって楽しそうではあるが、初期のものは実際に使うとなるとかなり勇気が要りそう。言葉は悪いが、かえって金持ちの道楽のように見えなくもない。図書館の内容紹介は『藤森照信の建築作品集。デビュー作から近作までほぼ全作品を、解説文、スケッチ、増田彰久の写真で紹介。海外での設計依頼も急増した著者が編み出した「木造モノコック」による設計施工手法も明かす。南信坊らの寄稿文も掲載』。 2021/05/09
しんしん
1
藤森さんはそんじょそこらの建築家とは違うと見せつけられる、ど迫力の内容と大きさ。 ミースだライトだコルビジェだと欧米のスター建築家の後を追っかけるスタイルが大多数の流れのなか、卒業後暫く建築史家として専門に活躍され、この人だけは独自の目線で独自のスタイルを進む。神長館から空に浮かぶ茶室まで奇想天外、大胆かつ豪快でテクスチャーにがすごいのなんの。施主もきっとど変態な素敵な方達が多い。 卒業制作のドローイングにも度肝を抜かれた。 2021/04/13
Qfwfq
0
★52020/07/26