目次
第1部 都市のエージェントはだれなのか(近代の黎明;ヴェネチア・ビエンナーレ12から;19世紀のパリ;20世紀のニューヨーク;そして東京;近代の黄昏)
第2部 新しいタイポロジーのスタディ(人間の集合形式;都市への作法;街への作法;機能の分断と混在;視線の遮断と交錯;新しい中間集団の創造;都市のリサイクル;新しい世界実在のために)
著者等紹介
北山恒[キタヤマコウ]
1950年香川県生まれ。横浜国立大学大学院修士課程修了。1978年ワークショップ設立(共同主宰)を経て、1995年architecture WORKSHOP設立主宰。2001年横浜国立大学教授。2007年より横浜国立大学大学院/建築都市スクール“Y‐GSA”教授。2011年よりY‐GSA校長。2010年第12回ヴェネチア・ビエンナーレ建築展日本館コミッショナー。横浜市都心臨海部・インナーハーバー整備構想や、横浜駅周辺地区大改造計画に参画(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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yodapone36
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住民の蜂起を防ぐために設計されたパリ。経済活動に特化したニューヨーク。都市それぞれに、姿を作ってきた主役(=エージェント)がいるとの仮説が面白い。街そのものが、ひとつの生き物であると気付かされる。都市の歴史を振り返った著者は、結局どの時代においても「住民」が主役とはなれなかったことを指摘。そして、自身による新しい住空間デザインの実験が紹介される。現在当たり前になっている生活スタイルとは完成形ではなく、ひょっとするとまだ進化の途上にあるのでは?と思わせる一冊。2016/02/03
Ko
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今まで「パブリックな場所=正義」に何となーく疑問を持っていたが、そこを言語化してくれ、納得感が大きい。自分の思っている建築への違和感が少しだけ具体的になった気がします。2022/11/12
Monty
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読了📕個人的には都市を生産するエージェントは今もなお、資本主義の側面が強いと感じる。一企業に在籍してると尚更。本当は違うと思っている日々の葛藤を顕在化された感じ。住民のためだと思うんだけどなぁ…2022/04/17