磯崎新の建築・美術をめぐる10の事件簿

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  • サイズ A5判/ページ数 323p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784887063082
  • NDC分類 520.4
  • Cコード C0070

内容説明

磯崎新と2人の美術史研究者による建築と美術をめぐる知のバトルロワイヤル。500年を駆けめぐる推理と検証の大旅行。あらゆる領域を横断せよ。

目次

第1章 15世紀 建築書はなぜ書かれたか
第2章 16世紀 サッコ・ディ・ローマ
第3章 17世紀 権力者のパトロネージ
第4章 18世紀 グランド・ツアー
第5章 19世紀 革命の挫折と近代国家の成立
第6章 1900‐10年代 未来派のメトロポリス
第7章 1920‐30年代 ファシズム時代のアーティストたち
第8章 1940‐50年代 ネオ・レアリスモ
第9章 1960‐70年代 消えたユートピア
第10章 1980‐90年代 アーキペラゴの間に

著者等紹介

磯崎新[イソザキアラタ]
1931年大分県生まれ。1954年東京大学工学部建築学科卒業。1963年磯崎新アトリエを設立。代表的な建築作品に「大分県立中央図書館」(現アートプラザ)、「群馬県立近代美術館」、「ロサンゼルス現代美術館」、「バルセロナ市オリンピック・スポーツホール」、「なら100年会館」、「秋吉台国際芸術村」、「北京中央美術学院美術館」など

新保淳乃[シンボキヨノ]
1973年生まれ。2001年千葉大学大学院博士課程修了。文学博士。2001‐04年イタリア政府給費生、日本学術振興会海外特別研究員としてイタリア、ローマ大学ラ・サピエンツァに留学。現在、千葉大学・武蔵大学非常勤講師。専門は16、17世紀イタリアを中心とする西洋美術史、ジェンダー表象文化史

阿部真弓[アベマユミ]
1977年東京生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得済満期退学(表象文化論)。ボローニャ大学文哲学部美術史専門課程修了(近現代美術専攻)。イタリア政府給費留学生、日本学術振興会特別研究員を経て、2008年より独立行政法人国立美術館国立新美術館に勤務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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kthyk

18
大学時代の建築史の教科書、その大半は美術様式史の後追い、つまり歴史的に継続する解説だ。この書は政治と宗教から自律した建築家の仕事を解説している。15世紀のアルベルティ、16世紀のパッラーディオの建築はルネサンス<古典復興>ではない、近現代のモデルネと同じだ。ポイントは18世紀の建築家にある。建築史は現代の技術主義の先駆けとしてまとめられているが、この書はカノン(音楽のカノンとは異なる)を失った建築が、何を根拠に新しい建築を生み出そうとしたか。それは近代建築家の使命、その苦闘を自身の仕事と合わせ描いている。2021/09/19

2n2n

0
15~20世紀末のそれぞれの時代をテーマにした、磯崎新と美術・建築の研究者との対話集。15~19世紀の前近代までの話までは大変興味深かったのだが、20世紀の近-現代建築・美術の話から、急速につまらなくなった、あるいは興味が無くなった。理由はおそらく、20世紀になると建築家のコンセプト・思想と建築の実物そのものとに剥離が生じ、そのギャップが時代とともに大きくなっていくこと、そして磯崎新の考えは、建築の実物よりもコンセプトを重要視する節があるところが、自分とは肌に合わない点なのかな、と分析している。2011/12/24

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