出版社内容情報
第?部 地域支配
第一章 「葛城」県と「毛野」県
一 「毛野」の分割
二 渡良瀬川低地帯
三 佐位郡ミモロ郷
四 上毛野東部地域の盛衰
第二章 古代の「山田」と上毛野
一 その後の「毛野」県
二 古代の「山田」
三 上野国山田郡大野郷
四 山田郡衙
五 古氷の条里型土地区画
第三章 韓半島をめぐる対外関係と上毛野
一 日本のなかの渡来文化
二 関連史料の実態
三 外交関連氏族
四 同時期韓半島の問題点
第四章 鏑川流域からみた地域情勢
一 火山災害の後
二 鏑川流域の歴史的位置
三 条里型土地区画の分布
四 物部氏とソガ氏
五 多胡碑の「郡成給羊」
第?部 信仰
第五章 古代仏教の伝来と上毛野
一 仏教東漸のその後
二 国内の伝来経路
三 「仏・法・僧」
四 東国「地域」仏教の可能性
第六章 地域仏教の生成と上野国
一 東国仏教の指導者
二 鑑真の渡来
三 鑑真の系譜
四 地域仏教の「教団」化
第七章 地域仏教の具体相と上野国
一 仏教理解の形
二 「山上多重塔」とその銘文
三 道忠と勝道
四 徳一の存在
第八章 大寺院「食封」と上野国
一 「新抄格勅符抄」
二 全国的分布の動向
三 法隆寺食封の意味
四 東大寺封戸
五 古代寺院の建立と封戸の設定
第九章 地域仏教の活性化と上野国
一 『三宝絵詞』の世界
二 上野国司
三 有勢僧侶
四 俗人有勢者
第?部 生業
第十章 「糸→布」生産と上野国
一 稀有の遺跡
二 高崎市矢田遺跡の調査
三 矢田遺跡の地域史的意義
四 和銅四年の多胡郡設置問題
第十一章 「紅花」栽培と上野国
一 魅惑の「呉藍」
二 「紅花」栽培の展開
三 十二世紀上野国の地域情勢
四 前橋市川曲地蔵前遺跡出土の「紅花」花粉
関口 功一[セキグチコウイチ]
著・文・その他
内容説明
律令制導入に至るまでの上毛野地域について、支配氏族の交代と、各渡来系集団がもたらした仏教思想・文化や新技術の対応関係に着目し、中央と東国が共有する普遍的な枠組みと上毛野の個性を摘出する。
目次
第1部 地域支配(「葛城」県と「毛野」県;古代の「山田」と上毛野;韓半島をめぐる対外関係と上毛野;鏑川流域からみた地域情勢)
第2部 信仰(古代仏教の伝来と上毛野;地域仏教の生成と上野国;地域仏教の具体相と上野国;大寺院「食封」と上野国;地域仏教の活性化と上野国)
第3部 生業(「糸→布」生産と上野国;「紅花」栽培と上野国)
著者等紹介
関口功一[セキグチコウイチ]
1959年群馬県に生まれる。1988年立教大学文学研究科史学専攻博士課程満期退学。2014年専修大学博士(歴史学)。現在、群馬県立前橋工業高校教諭(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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