内容説明
名作『銀河鉄道の夜』のモチーフとなった賢治の“サハリン紀行”を詳細にたどる。旅の動機や概要、行程などを明らかにすることを目的とし、入門書として、実際にサハリンを訪れる際に役立つ簡便なハンドブックとして、サハリンでの行程を中心に分かりやすい読み物とした。
目次
第1章 “サハリン紀行”の概要(詩作と信仰の求道者―宮沢賢治の前半生;北を目指して―旅の動機と時代状況 ほか)
第2章 “サハリン紀行”をたどる(1)―花巻から栄浜へ(青森挽歌―かんがへださなければならないこと;宗谷挽歌―ほんたうの幸福を求めて ほか)
第3章 “サハリン紀行”をたどる(2)―栄浜から花巻へ(樺太鉄道―今も残る日本時代の鉄路;鈴谷平原―豊原にて ほか)
第4章 “サハリン紀行”とは何だっのか(“サハリン紀行”とは何だったのか;今後の課題と展望 ほか)