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内容説明
本書は、近代の大阪で活躍した女性日本画家の業績を本格的にとりあげています。成園を中心とする大阪出身の女性画家を紹介するのに併せ、大正期に大阪の成園とならんで京都・東京で活躍し「三都三園」と呼ばれた島成園、上村松園、池田蕉園の作品や「女四人の会」の紹介など、作品や資料約一五〇点を掲載し、明治・大正・昭和の時代を彩った華やかな女性画家の世界を紹介します。
目次
島成園と浪華の女性画家たち(小川知子)
第1章 若き先駆者―島成園の作品
第2章 浪華女性画壇―華やかな競演
第3章 資料篇 失われた出品画、グラフィックの仕事など
松本華羊作『殉教(伴天連お春)』の位相(北川久)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
saladin
2
明治・大正時の美術界は、東京と京都を中心とし、制作者は男性が大多数を占めていたらしい。が、こと女性日本画家に関しては大阪が両所を上回る程の活況を呈していたという。本著は、その中でも、京都の上村松園、東京の池田蕉園と共に”三都の三園”と並び称された島成園をメインに、大阪で活躍した女性画家たちの作品が掲載されている。現在、大阪中之島美術館で開催中の『決定版! 女性画家たちの大阪』にも展示されていた『祭りのよそおい』、『無題』、『伽羅の薫』あたりは観る者をドキリとさせる。2024/02/07