内容説明
1960年、帰国事業で北朝鮮に渡った少年が45年間の生涯で体験した北朝鮮の生活。炭鉱で死んだ親戚、日本人妻の悲劇、ソ連への密航、政治犯収容所の撤去工事。そして、どんな政治体制下にもある、日常のささやかな喜びと恋愛。ここには北朝鮮の人々の生活が息づいている。
目次
第1章 北朝鮮への「帰国」
第2章 北朝鮮での生活
第3章 炭坑での落盤事故と安村家の悲劇
第4章 私の結婚と北朝鮮社会の実態
第5章 私の見たソ連邦(一九八二年)
第6章 政治犯収容所の解体工事(一九九一年)
第7章 金日成の死と社会の崩壊
第8章 脱北を決意する
最終章 脱北者から見た日本
著者等紹介
木下公勝[キノシタキミカツ]
1960年、10代半ばにて、両親に連れられて帰国事業で北朝鮮に渡る。2006年脱北、日本に戻る。現在も北朝鮮に親族を残しているためプロフィールは明らかにできないが、統一日報紙にて「脱北帰国者が語る『北の喜怒哀楽』」と題し、北朝鮮での生活を帰国者の立場から連載した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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古本虫がさまよう
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「脱北者」の手記・体験記。北朝鮮に親族がいるので、プロフィール詳しくはないが、 在日の著者。父親が、朝鮮総連の甘言にだまされ、一家で「帰国」。多少スポーツができて、なんとか生活もできたが、炭鉱で働き、結婚もするものの……。公開処刑は当たり前、賄賂なくして日本からの送金や荷物も満足に受け取れない。日弁連でノンキに死刑廃止を主張している「人権弁護士」たちは、なぜ、中国や北朝鮮に乗り込んで、より、野蛮な死刑乱発を止めろと主張しないのだろう。そんな勇気もないのか? 北朝鮮が内心好きなのか?2018/02/14
尾原道場
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帰国事業で渡った少年が、、、2022/10/17