感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
5〇5
7
小泉八雲のような古来の怪談を顧みつつ新しい怪談に触れる特集と理解しました。「怪談」を広義で捉えるなら、都市伝説、実話怪談、さらにはホラーも含まれるでしょう。文化や宗教の違いにより恐怖の対象や意味合いは異なるにせよ、怖さや恐ろしさを感じさせる本質は変わらないと思います。怪談の系譜を辿る楽しみがありますね。2023/06/28
flatscan
2
読了。雑誌「幽」を中心とした「怪談」に慣れてると、ここで特集している”怪談”にはやや違和感がある。ハーンと翻訳と女性を結びつける視点は面白い。けど、全体としてはちょっとブレてるような印象。鍛冶靖子関連・松村みね子関連の記事/作品が面白かった(その意味では特集の狙い通りか)あと個別の作品としては「精霊語彙集」がじんわり怖くてよかった。劇中の呪のパート、何度も読み返してしまう。作者の狙い通りなんだろうなこれ。2021/05/21