内容説明
情報との出会いは「ググる」から「#タグる」へ。宣伝会議人気講義「インスタグラムマーケティング基礎講座」を書籍化。全ての人が、何かをシェアし、誰かのシェアに触れている。シェアがトレンドを生み出すSNS時代のいまとこれからを、新進気鋭の若手メディアリサーチャーが分析。
目次
1 スマホの普及とビジュアルコミュニケーション時代の到来
2 ビジュアルコミュニケーションを牽引する代表的なスマホアプリ
3 新しいトレンドとしての「消える」「盛る」「ライブ」
4 情報との出会いは「ググる」から「#タグる」へ
5 シェアしたがる心理と情報拡散の構造
6 SNSを活用したケーススタディ(キャンペーン事例の分析)
7 結論に代えて:SNSの情報環境のこれまでとこれから
著者等紹介
天野彬[アマノアキラ]
株式会社電通電通メディアイノベーションラボ副主任研究員。1986年生まれ。東京都出身。一橋大学社会学部卒業、東京大学大学院学際情報学府修士課程修了。2012年電通入社後、マーケティング部門、新規事業開発部門を経て、2014年より現職。スマートフォンのユーザーリサーチを中心に、現在のメディア環境やオーディエンスインサイトを分析している。宣伝会議、日本マーケティング協会、全日本広告連盟主催のセミナーなど講演経験も多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おさむ
36
今年の流行語大賞にもなったインスタ映え。本著は電通社員の著者が、インスタグラムマーケティング基礎講座で話した内容をまとめたもの。イマドキの若い広告マン的な分析だけに、オジサンにはちと疲れる笑。ネットでの情報発信のあり方が日に日に変わっていく現代社会。この本も直ぐに時代遅れになるんだろうなあ。とはいえ、文字ではなく動画などビジュアルなコミュニケーションが主流になっていく、オリジナルがわからないほどのn次創作が増えるといった見立てはまさにその通り。的を射ているように感じました。2017/12/21
サアベドラ
22
ここ数年のSNSでのコミュニケーションの諸相を電通が行った調査などをもとに読み解く。著者は電通社員でカタカナ語大好きマン。2017年刊。スマホの普及により写真や動画を使ったコミュニケーションが発達したとか、消費者の関心がモノから体験へシフトし、その一環として「インスタバエ」が流行しているとか、割とよそでも言われてたりなんとなく肌で感じる内容が中心で、考察も大して深掘りできているわけではないので少々肩透かし。「盛り」文化はずっと理解不能だった(画像検索して恐怖すら感じた)が、プリクラの延長と考えれば納得。2018/07/22
香菜子(かなこ・Kanako)
20
シェアしたがる心理-SNSの情報環境を読み解く7つの視点。天野彬先生の著書。溢れるほどの自己顕示欲を持つ人たちが増えている自己顕示欲社会が到来している。インスタ人気の背景には、誰もが自己顕示をして周りに認められたいという承認欲求があるのかも。自己顕示を楽しんでいるならいいけれど、自己顕示に義務感を感じてしまっては本末転倒。2018/08/09
yukiko-i
12
なぜここまで若者がSNSを気にして行動しているのか、インスタ映えがどれほどの影響があるのかが、わかりやすく解説されていて、よく理解ができた。2018/03/11
まさき|SNS採用に強いフリーランス
8
■現代では、 誰もがシェアするような瞬間を探しながら生きている ■キーボードで文字を打つ代わりに、私たちはカメラを向けて目の前の現象を切り取り、記録し、加工して遊びながら、シェアするようになっている ■シェアされている動画に期待されているのは、完成度そのものというより、親密感、動画をきっかけとしたコミュニケーションの可能性である ■写真や動画も「ストック」ではなく「瞬間のシェア」 ■ググるは上から(トップダウン)、そしてタグるは下から(ボトムアップ)というイメージで捉えることができる2020/07/26