美学―ジェンダーの視点から

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  • サイズ B6判/ページ数 264,/高さ 19cm
  • 商品コード 9784883032570
  • NDC分類 701.1
  • Cコード C0070

内容説明

芸術とは何か?天才がイメージさせるのはいかなる人物か?芸術と工芸との境界とは?プラトンにまで遡る理論言説の小史をジェンダーという視点から振り返り、美をめぐるその思考のうちに暗黙裡に潜む、男性的/女性的という、二項対立的な概念体系の伝統を批判的に解明。そして今、もはやそれら過去の規範では解釈しきれない現代アートについてどんな言葉で語りえるのか、フェミニスト・アートを具体例にみながら、美学の新たな可能性を探っていく。

目次

第1章 芸術家と芸術―概念小史
第2章 美的快
第3章 アマチュアとプロフェッショナル
第4章 深層におけるジェンダー―味覚と食べ物
第5章 芸術とは何か
第6章 不穏な快―崇高とおぞましさ

著者等紹介

コースマイヤー,キャロリン[コースマイヤー,キャロリン][Korsmeyer,Carolyn]
ブラウン大学にて博士号を取得。現在、ニューヨーク州立大学バッファロー校教授。専門は美学・心理哲学・女性論

長野順子[ナガノジュンコ]
1950年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。専門は美学・芸術学。現在、神戸大学人文学研究科教授

石田美紀[イシダミノリ]
1972年生まれ。京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程修了。専門は映像文化論。現在、新潟大学人文学部准教授

伊藤政志[イトウマサシ]
1975年生まれ。神戸大学文化学研究科博士課程修了。専門は美学・芸術学。現在、近畿大学医学部非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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櫻井勇一

1
哲学に馴染みのない私にとってはやや難解であった。現代社会が抱えるジェンダー問題は、かなり複雑な理論と歴史を持ちつつここまで来てしまった。この著作は美学をジェンダーの視点から見たものだが、ジェンダーが抱える問題とその影響下にある芸術概念を理解するには良い。古代からの美学・芸術理論がどのように変容し、ポップアートやアヴバンギャルド、フェミニストアートとどのような関係を持つか。またどうして女性が芸術活動の周縁へと追いやられたのか。ジェンダーと芸術を知る上で欠かせないものとなった。2018/08/09

yama6maya

1
(すっかり研究ばかりで登録を忘れていました…正直これも5月に読んだか定かではないけれど)面白かった!!美学という学問の枠組みそのものに問いを投げかける、痛烈明快なテーマでガツンとくる!!2017/05/10

むみ

0
卒論のための拾い読み2023/10/27

ノノジ

0
狭義の美学史にとどまらない視座でジェンダー面の多くの問いに応答する内容だったと思います。買ってよかったです。

tyohimazinn104

0
正直、かなり難しかった。だが、昔から表面上平等に見えるジェンダーにおいて、実の所は現代は女性にとって不利な世の中になっている。それは中世や近代から引き継がれているものであり、アーティストの絵や哲学者の理論、芸術概念の定義の説明などを用いて説明されている。専門用語や奇異な言い回しが多いなぁ..と思いつつ読んでいた。実際3割くらいしか理解出来ていないかもしれない。2018/11/27

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